あずみの極楽人生
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「あずみの極楽人生」
先日、とある方のご母堂がお亡くなりになり、
あずみもお通夜に参列させていただきました。
いつも思うことですが、一面識のない方でも、
葬儀というのはやっぱり辛いものです。
あずみ自身、幼少の頃より沢山の「死」と向き合ってきました。
勿論肉親の「死」もあれば、友人の「死」もあった。
一番辛かったのは最愛の人の「死」でした。
ある日突然、愛する人が何の前触れもなくいなくなったです。
あずみはほぼ1年以上放心状態でした。
そんなあずみを心配したのか、
ある日彼が枕元に立ってこう言いました。
「お前らしくないな、泣いてるお前は見たくないぞ。」
はっと目を開けて辺りを見渡しましたが、
彼の姿は何処にもありません。
その代わり彼が生前好んでつけていたコロンが、
微かにあずみの鼻をくすぐりました。
その時あずみは思ったのです。
「これじゃ彼は安心できないな」と・・・
忘れられるはずはないけれど、
いつまでもあずみの心の中で生きていてくれる、
あずみを守ってくれる・・・
あれから20年近い歳月が流れ去りました・・・
今、彼はどうしているのでしょう。
生まれ変わって、実はあずみの側にいて、
やっぱりあずみを見守ってくれているのでしょうか。
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