2001.5.2号 08:00配信
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『死者の身代金』1971年製作(日本では73年放送)


今回もよくできてる作品。前回と同じパイロット版として製作され、この作品でコロンボは不動の地位を得たのです。ちゃんと、かみさんの話も、親戚の話も出てきます。

はじめに、女の人が出てきて脅迫状書いて(切って)、意味不明の電話して、お爺さんが帰ってきて、バーンでしょ。ミステリーじゃないもんね。ものの5分で事件発生。こりゃ度肝抜かれますわ。しかも、この犯人レスリーさん(きれいよね)が、このおじいさん撃つ理由がさっぱり分からないまま、物語は進んでいきます。娘のマーガレットが出てきてもさっぱり。最後の方で、コロンボとレストラン(と呼べるのか?)で会話して初めて、レスリーは名声を得るだけのために結婚したこと、離婚しようとしていたこと、お父さんは泣いていた事などが分かります。遅くない?1時間は経ってるぞ。

さて、その殺されて『レスリーなにを?』しか台詞がなかったお父さん。あなたがおかしいでしょ。まず、前の奥さん、つまりマーガレットのお母さんね、が病気で死に悲しくて寂しいからレスリーと結婚したあ?レスリーだって『厳格な人』といってるのに、奥さんが病気で苦しんで死んでいったのに再婚?おかしいでしょ。お年頃のかわいい娘がいるのにさあ。年も離れていて美人な女と結婚(前の奥さんは決して美人じゃなかったでしょ。きっと。マーガレット見たら分かるもん)するなんてさあ。前回と一緒で、きっと肉体に惹かれたんだぜ。世の中年男性も反省するべきだが、アメリカじゃ、老人もそうだな。違うかな?

さて、完全犯罪をあと一歩の所でダメになったレスリー。あなたのミスは、お金で何でも解決できると思ってたところだそうですが、そうではなく、マーガレットの始末をきちんとつけなかったことです。あれだけだんなさんを殺すのに念入りに計画を立てていたのに、ことマーガレットのことになると、からっきしただの女になっているところです。これはきっと製作者が男だからでしょう。女性が書いたらそうはならなかったかも。女の人って怖いからねえ。


作品の評価:93点 (美幌在住のS)

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