2001.6.25号 07:00配信
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『悪の温室』(1972年製作)


この「悪の温室」を知ってる方は、かなりの通だと書きましたが、そのとおり。コロンボファンの私でも、今回で2回目だもの。それくらい無名な作品。むかしNHKでやったかもしれないけど、民放じゃやらないでしょう。視聴率取れないもん。なんかね、インパクトにかけてんだよね。コロンボの出番もなんか少なげだし。

トニーさんは、奥さんが色黒の若い青年に浮気しているのを知って、自分も浮気したり、夜遊んで出歩いていたりして自分に気を向かせようとしていた。(まあ、その浮気相手のお嬢さんも、ちょっと毛が3本足りないようだったけど・・・)そこに目を付けたのがおじさんのジャービスさん。このおじさん遺族の財産が信託扱い(良くこの言葉出てくるけど、当時アメリカではこういうことが流行だったのかなぁ)で自由にならない。そこで、一芝居うって30万ドルをトニーと一緒に奥さんからとってしまおうとしたわけ。でも、トニーさんはやっぱりだまされちゃって、殺されちゃう。さみしいねえ。奥さんに裏切られ、おじさんにも裏切られ。スポーツカーはカッコよかったけど、それだけじゃあねぇ。

今回のみるべき点は、ストーリーにあらず。
まず、コロンボに部下が出来たこと。ウイルソン刑事。やり手です。若いです。コロンボのお株を奪う気です。そうはならないけど。(彼は、毎回出るキャラではありません。残念。)次に、はっきりとした証拠があること。罠や状況証拠だけじゃない。皆さん納得の証拠がありました。(それがよくなかったのかなあ)最後に、コロンボは奥さんのことが怖いこと。これは万国共通なのですな。私もそう。

見る前に今回は詳しく内容を覚えていなかったので、その点は楽しめましたが、いかんせん俳優も良くなかった。ジャービスさんは、以前「指輪に爪あと」で奥さんを殺された新聞王の紳士的なおじいさんだった。あの時は結構いい俳優さんだと思ってたのに、今回は、重々しく(それがわざとらしい)ただ怒鳴るだけのいやな親父だもんね。トニーの奥さんも、悩ましい服装している割には魅力なかったし、愛犬も出なかったし画像が暗くてよく見えない。まぁ、トニーの声が今は亡き山田康雄さん(ルパン3世)だったので、とってもうれしかったです。

見るべき物は何もないけど、トニーがルパンだったので、88点あげます。そうでなかったら80点がいいとこだな。



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