2001.7.23号 07:00配信
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『溶ける糸』(1973年製作)


この作品はね、私のかなり嫌いな作品と言えるんですよ。いえね、作品自体が悪いのではなくて、配役が良くないからなんです。なぜかって?だって、スポック(スタートレック)が犯人なんですよ。本名はレナード・ニモイって言う人なんですが、あなた犯人役やったらダメでしょ。イメージ崩れるでしょ。って感じでしたな。ずっとね。

ストーリーは結構良くって、はじめの計画殺人が終了する前に別の殺人の捜査にコロンボが出てくる所なんて「なるほどね」って思いますよ。まあ、殺人的には、助手を殺したところから後手後手に回ってるところなんて、詰まんない話だけど、コロンボを本気に怒らせて、証拠もないのに「あんたが犯人だ!」って言わせてるし、手術のシーンなんてどうなるのかドキドキだったし、最後の2分前まで犯人が勝ってる作品なんて他にないでしょ。ラストシーンなんて、コロンボ作品中1,2を争うビックリ度。私の知人は「幼少のころから私の中で1番覚えてたシーン」とさえ言わしめる作品です。(ちなみに私の覚えているシーンは、オープンカーの中でワイン飲むシーンでした)

当時の病院は、どこでもタバコ(コロンボは葉巻だけど)を吸えたんですな。今じゃ、喫煙コーナーが設けられて、喫煙者は肩身の狭い思いをしてますが、当時は寛大ですな。それとちょっと気になっていたんだけど、いつもコロンボがさ、パーティーとか豪華な屋敷に入る時、髪を直すのは分かっても、爪を気にしているでしょ?(爪の間かな?)あれはなぜなんでしょう?当時は爪がおしゃれのポイントだったのかなあ。とね。


でも、ダメなんだ。スポックが犯人じゃ。私の中では。
唯一の救いは、耳がとんがっていなかったこと。

評価 スポックでなければ90点。 スポックだったので61点。ごめんね。


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