2002.1.7号 07:00配信
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『黄金のバックル』(1976年製作)


今回のコロンボは、いわゆるコロンボシリーズの中ではできの悪いとされている6シーズン目の作品(3作ある)であって、本と見るのも嫌になるけど、今回はまた新たな発見があってよかった。(と勝手に思ってるの)



ルース・リットンが館長を勤めるリットン美術館はリットン家が金に物を言わして買いあさった骨とう品がたくさんある美術館。ここの美術館も最近は経営が不振状態であった。まぁ、どこの個人的な美術館は不況で経営が成り立っていかないのはしょうがないこと。(だってコレを読んでいるあなただって今年何回美術館、もしくは美術展に行きました?行ってないでしょう?)でも、ルースはこの美術館が生きがいだった。弟のエドワードは、この美術館を売却したがって、売った金でもう少しましな生活をしようと提案する。(って言ったって今でも金持ちなのにサ。全く金持ちって言うのは、後から後から金がほしいのね。NO村サッチーさん家もそうだもの。あれだけ金持ってんのに脱税したりしてさ。憎たらしいというか、うらやましいというか。)そこで、ルースさんは(きっと、前々から考えてた)弟のエドワードを殺そうと計画する。

姉フィリスの一人娘ジェイニー(コレが待ってましたの昆虫顔)には愛人がいて、その弟のミルトンを美術館のガードマンに雇っていた。(けど、こいつがとっても悪いやつで、美術館でタバコ吸うんですよ。禁煙中の私には絶えられない)ルースは態度も悪くミルトンを首にしようと考えたが、エドワード殺人計画に利用することにした。ルースはミルトンに美術品を盗めと持ちかける。美術品が盗まれたことにすると保険金が入ってくる。ミルトンは10万ドル(当時3000万円ぐらいでしょう!!)の報酬がくれると聞きOKする。(そう思うのがミルトンの頭の悪いところだよね。金持ちがそんなに金くれるかって言うの。金持ちはけちだから金持ちなのにサ。ほれどっかの脱税事件とか・・・。)

エドワードが徹夜で美術品の目録を作ることを知っていたルースは、「今日の夜2時」に計画を実行する。ルースの手ほどきで美術館に侵入したミルトンは、リストに従って美術品を盗む。そこにルース登場。ミルトンをズトンと撃つ。その音に気がついたエドワードが駆けつけ、ルースはべつの銃でエドワードを撃つ。2人が美術館で鉢合わせになり、あい打ちしたという設定だ。コレでばっちり。ミルトンの素行が悪いにはみんな知ってたし。

さて、コロンボにミルトンの兄(昆虫顔のジェイニーの愛人ね)から弟が殺されたようだと、持ちかける。案の定、美術館で死体が発見され、ミルトン美術館にコロンボ到着。しかし、美術館の中は真っ暗。ここでコロンボは共犯者がいる(もしくはべつに犯人がいる)ことに感づく。

ルースは(なぜか)姉の娘ジェイニーに罪を着せるために彼女が以前から美術品を盗んでいたように見せかける。その品物がジェイニーの部屋から見つかる。そのため仕方なくコロンボはジェイニーを逮捕。牢屋の中でタバコや果物を(アメリカはいいんだね)もってきてジェイニーに美術品を確認させるが、全く興味を示さない。その中でコロンボは、ジェイニーの父親を殺したのはルースだという。心臓発作は毒薬の結果だと。その足で、ジェイニーとコロンボは、リットン家へ。ルースにジェイニーの父親殺害の話と、今回のジェイニーが盗んだといわれる美術品は、殺人の夜、エドワードが目録作りのためにテープに確認のために吹き込んでいたことを話す。つまり彼女の狂言だと。ジェイニーの父親殺しの件は、コロンボが「嘘です」といってくれたので、ルースは観念し、コロンボにエスコートされて退場。めでたしめでたし。


わかんないしょ。私もわかんないないもん。な〜んで観念したのか?だいたいね、このルースって言う人はさ、話を総合すると、(多分)ジェイニーの実の母親でしょう?6ヶ月じゃ子どもは生まれないもんね。そこははっきりしてないけど。そうでなくとも、自分の子どものように慕ってくれたジェイニーに罪を着させるのはどういうこったぁ!!!

と前回見たときは思ったわけ。

でもね。この女の人頭悪くないようだし、(まぁ計画殺人はずさんだけど)私はこう考えた。コロンボが捜査に乗り出し、殺人当夜ライトが消えたままになっているって言われた時から観念していたのではないか?自分から言い出すのも勇気がいるしねぇ。そこで、誰が見てもうそだと分かるジェイニー美術品盗難事件をでっち上げた。姉ならショックで死んでしまうかもしれないしね。本当はもう少ししらばっくれるつもりだったけど、ジェイニーの父親殺害まで出されちゃぁ、早めに逮捕された方がいいと思ったのかも。極悪なおば様でいるよりいいからね。

どうでしょう?



さて、お楽しみコーナー

・今回殺されたエドワード(どこかの王子と同じ名前ですな。彼はいい顔だけど、コロンボのエドワードはサンダーバード似です)さんは、その昔、「2つの顔」という双子の起こした事件ありましたな。あの時に悪徳弁護士の役だった(ような)。あの時も罠にかかって、かわいそうな役立ったけど、今回は撃たれたあとの倒れ方は絶品でしたな。

・計画殺人に利用されたって言うミルトンさん。あなたは人間失格です。美術館でタバコを吸い、そのタバコも消さないで立ち去ろうとするなんて!!禁煙している私にとっては・・・・。

・でもね。そのシーン2回あるんだけど、どう見ても使いまわしなんだね。コロンボはほとんど使い回ししないんだけど(資料によるとすごい数のテイクを取るらしいから)お金がなくなったからかな?

・今回もさらりとコロンボがカリブ海にいった話が出てました。よかったね、そういう作品作っておいて。ロンドンの出張の話は1回も出てこないけど。(まぁあれは引っ掛けで犯人逮捕したからかなぁ?)

・ルースの姉のおばぁさん。殺人とか逮捕なんて聞くと気絶するんだけど、やりすぎじゃないの?何か「奥様は魔女」みたいだよ。倒れた後にアメリカドラマ特有の「わはっははは〜」という笑い声が聞こえそうです。

・コロンボが散髪してもらったのは良かったかな?彼は当時のカリスマ美容師ってとこ?でもつい最近まで話題になってたカリスマ美容師さんたちはどうしてんのかな?最近TVにも出てないけど?



ということで、何か今回は文句ばっかりですな。だってそうなんだもん。時間が余ってなけりゃ見ないよ。よかったよ年末で。見るTVないから。評価はね。61点。

皆さん良いお年を!来年もよろしくお願いしますね。

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