2002.1.21号 07:00配信
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『死者のメッセージ』(1977年製作)


コロンボの作品で、女性が犯人って言うのは少なく6作品に1作品の割合です。実際の刑事事件ではどうか知りませんけど、犯人役って言うのはイメージが悪いんでしょうな。まぁ、見ている人の好みだけど、私は松たかこは犯人でもいいけど、松嶋奈々子が犯人って言うのはいやだなぁ。今回の犯人役の女性は・・・。好みがどうのとか言う領域を越えていますな。


ミステリー界の女王と言われている、(しわくちゃのおばぁさん)アビゲールさん。彼女の姪はヨットで夫と出かけ、偶然にもヨットから奥さん(姪のことね)だけ投げ出され死亡ということになっていたが、アビゲールは夫のエドモンドが殺したと信じ込んでいた。(実際のシーンはないけど、話を総合するとこういうこと)

ある日アビゲール(いや〜書きずらいし、覚えにくい!)は、エドモンドを呼びつけ(なぜか)遺産をアビゲールの死後エドモンドに全てを譲るように遺言書を書き換える。アビゲールの部屋には隠し金庫(なまらでかい)があって、その中には現金やら宝石やら彼女の原稿やらが入っている。いくら唯一の身内になったとはいえ、エドモンドに金庫の番号を教えることは、弁護士や秘書のベロニカに反対されているという。(これも眉唾だね)そこで、アビゲールは、私が外出する隙を狙ってあなたは裏口から入り込んで、そのスキに番号を教えるとエドモンドに言う。(ここで、少しでも頭の良い方なら分かるでしょう?普通そんなことしてまで教えてもらわないよね。だって、手紙でいいんだもん。どこか人の見られないところでね、投函してもらえばすむことでしょう?エドモンドってかなりのオツム弱いとちゃうかな?)

まんまとアビゲールの罠には待ったエドモンドは、「原稿をしまってくれ」という言葉にだまされ金庫の中に。その一瞬の隙をついてアビゲールは金庫の扉を閉めてしまう。このままほおって置けば酸欠で確実に死ぬ。誰にもエドモンドが家の中に入っているところを見られてないし、これから自分は飛行機でNYへ旅立つからアリバイ成立。復習は成功したのだった。

さて、コロンボさんは、金庫の中でかず数えながら、「今の聞こえた?」と葉巻の煙とともに金庫から登場。そしていつものごとく、犯人(まだそうじゃないけど)が著名人と知って有頂天になる。(でも、いつもと違ってあんまりそうでもないんだ。きっとアビゲールさんが魅力的じゃなかったからじゃないかな?)ミステリー作家ということで、捜査の助言をもらうという魂胆ですな。

コロンボはさかんに「エドモンドの車の鍵」が気になるようで、それはアビゲールもそうだった。NYに旅立つ前に隠しておいた灰皿の中にはなく、お手伝いの証言により、秘書のベロニカが持っていることを知る。ベロニカはアビゲールに給料の倍増を申し出、鍵を渡す。しかも、豪華客船のたびに一緒についていくとも言い出す。アビゲール、ショック!

アビゲールが海を見つめ物思いにふけってエドモンドの車の鍵を海に捨てようとした瞬間にまたもやコロンボ登場。犬君も同席。アビゲールはスプリンクラーの横で見つけると証言するが、事件当日の写真には写ってなかった。豪華客船のたびに出る直前、令状をもって船からアビゲールを降ろす。

事件のあったアビゲールの金庫のある部屋に行き、エドモンドのメッセージを発見する。エドモンドは、切れた電球のソケット中にメッセージを隠しておいたのだった。そこには・・・・。見てのお楽しみ。


ここで、本質的なこと言うから。

この作品を見て分かるとおもんだけど、やたら金庫の中が暗い。そりゃそうさ、最初からアビゲールが電球切れてたものを入れてたから。確かに、エドモンドが入ったとき「切れてますよ」ですんだけどさ、コロンボさんが推理して何度も金庫の中にはいってるんでしょう?そしたらサ、普通電球取り替えさせるよね。もう鑑識さんはいないんだし、コロンボ独自の捜査なら、あんなペンライトでさ、ちまちま見てないで、電球取り替えなさいよ。ベロニカかお手伝いに言えばいいでしょう?自分でやってもいいよね。それをしないで、70分も引っ張っておいてさ、最後に推理で見つけました、なんて虫が良すぎないか?まぁ、そんなこと言ったら、10分で事件解決しちゃうけどね。


お楽しみコーナー

・最後の「死者のメッセージ」は本当にアビゲールとの最後の会話で見つけたのか?もしそうなら、よく令状を取れたと思う。だって、証拠ないんだよ。疑わしいって言うだけどしょ。そこまでは。

・アビゲールさんが公演しているときのこと。そのとき聴いている人は女性ばかりだけど、なんでみんな帽子かぶってるの?当時の流行?お国柄?それにしてはでかい帽子がはやったんですな。

・エドモンドが遺言書にサインをしているとき。サイン終わると、弁護士が書類をたたむんだけど、アビゲールがサインし終わったらまた机の上に広げてあった。ちょっと出来上がりを見てほしいな。

・本当にこのおばあさん天才作家なのか?って感じ。だってぜーんぜんオーラが出てないもん。手塚先生だって、松本先生だって、オーラあるよね。

・コロンボが始めの方でピアノをつま弾くところあるでしょう。青局は、いつもコロンボが口ずさんでる曲のなのでした。

・そのときにコーヒーにまた砂糖3つも。でもそんなに飲んでないよね。

・そして、また船旅の話。よっぽど船旅が印象的だったんだんなぁ。


さてさて、秘書のベロニカさんは全く魅力のない女性でしたが、ベロニカさんが通ってるアラビアの踊り教室のせんせいはよかったなぁ。ベロニカさんは踊りも下手だし、なってない。それに引き換え先生の腰つきがなまら良かった。これを見れるのならこの作品見ても良いな。グイングインって腰が踊ってるもの。作品の評価は、63点ぐらいだけど、アラビアの先生の腰つきで、一気に評価は上がり83点ぐらい。アラビアの腰つきがお好みでない人は見なくてもいいです。

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