2002.2.25号 07:00配信
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あとがき


コロンボ45本を10ヶ月の間、毎週毎週見続けるということは正直言って辛かったです。自分の趣味で見る分にはとても楽しいビデオではありますが、コロンボに対して「物申す」のが目的で見るわけですから、娯楽ではないことがいえますな。ヘッドフォンして集中して見て、必ずメモを用意して、ちょっとでもおかしい(楽しい)ことがあれば書きとめておくという作業とともにビデオ鑑賞するって言うのは、きついですよ。でもね、コロンボをほとんど見ちゃってるからできるのであって、1回も見たことのないコロンボなら物申すどころが物語りに引き込まれてしまいますからね。

それでは、コロンボの作品評価をもう1度考え直すとしましょう。

コロンボは、第1作目の「殺人処方箋」と2作目の「死者の身代金」はパイロット版として、まぁ、ためしに作ってみなよと言う感じで作らせ、結局その出来があまりにもよかったので、シリーズ化したものです。それで、この後製作年ごとに7つのシーズンに分けられます。

ファーストシーズン
#3「構想の死角」〜#9「パイルD−3の壁」

セカンドシーズン
#10「黒のエチュード」〜#17「2つの顔」

サードシーズン
#18「毒のある花」〜#25「権力の墓穴」

フォースシーズン
#26「自縛の紐」〜#31「5時30分の目撃者」

フィフスシーズン
#32「忘れられたスター」〜#37「さらば提督」

シックスシーズン
#38「ルーサン警部の犯罪」〜#40「殺しの序曲」

セブンスシーズン
#41「死者のメッセージ」〜#45「策謀の結末」

となります。
やはり最初の方の作品はいいですね。第1作から10作までの私の評価は7作が90点以上です。後は、ところどころに傑作がありますが、他は並以下の作品が多いですね。

このなかで自分で評価を下しておきながら、今考えると点数を訂正したい物もあります。

たとえば、#7「もう一つの鍵」コレは80点の評価出してますが、60点がいいところですね。#11の「悪の温室」もルパンの声の山田さんが出たり、相棒が出たりしたけど、80点はつけすぎ。65点かなぁ。#20「野望の果て」も90点はやりすぎたな。80点ぐらい。

よくなるものもありますよ。
#15「溶ける糸」犯人がスポックさんで違和感あるって言うことで61点だったけど、80点ぐらいあってもいい作品ではありますね。#19の「別れのワイン」は99.2と言うおかしな点数つけたけど、#28「祝砲の挽歌」#36「魔術師の幻想」と共に100点あげてもよかったです。まぁ、私の3大コロンボってところですかな?

さて、コロンボについて皆さんはどれだけ知っておられるかちょっと質問をしてみましょう。

1.彼はどこで生まれましたか?
2.彼にビリヤードを教えたのは誰?
3.彼のクラシックカーのメーカーは?
4.幼い頃のヒーローは誰?
5.コロンボのうさ晴らしといえば何?

5つとも言えた人はすごいですなぁ。
答えは、1.彼はニューヨーク生まれ。2.ビリヤードを教えたのは父親。ぶどう踏みは祖父ですよ。3.プジョーです。フランスの車ですね。プレートナンバーは「044 APD」です。4.ジョー・ディマジオ(ヤンキースの天才バッターです)5.ボーリング。ただし腕前は奥さんのほうが上ですな。趣味は「料理」だといってましたけど。

その「カミさん」ですが、これまた謎の多い人で、決して顔は拝めませんでしたね。(ただし、「ミセスコロンボ」って言うドラマがありましたな。NHKでやってたような気がします。視聴率は取れなかったらしいですよ。そのときはコロンボは出ないで「カミさん」だけが出て事件を解決するって言う企画ものでした。)

「カミさん」についてわかってることは、
・スポーツが得意である。特にボーリングの達人である。
・大変な読書家。よくコロンボが扱う犯人の本を読んでいる。クロスワードパズルも得意。
・音楽も大好き。オペラ。クラシック。カントリー。ロック。何でもござれ。
・毎朝コロンボにペンを渡すのもカミさんの大切な仕事。でもよくなくすね。
・葉巻を止めてパイプにしてほしいと思っている。禁煙も勧めていましたな。コロンボには子供がいるっていうことわかってますが、何人いるかは全くわかりませんでいたな。あの有名な犬だって名前もなかったですね。

コロンボってこういう風に謎が多いのが魅力のひとつなんでしょうなぁ。彼が自分のうちでくつろぐシーンもなかったし、警察署内での様子も数えるくらいしかなかった。ボーリングが得意だといってものそんなシーンはないし、本当に高所恐怖症なのかも疑わしい。彼のファーストネームだってわかんない。まぁ、よくわかってるのは(果たして本当かどうかわからない)数多くの親戚。ジョージと言う名前の義理の兄、弁護士の義弟、カメラの好きな義兄、ウエイトリフティングをして刺繍も得意な甥、映画監督になりたいって言う甥もいましたな。まぁ、コロンボはイタリア系だから家族や親戚が多いって言うのもなんとなくわかる気がしますし、家族を大切にするって言うのも、ゴットファーザーを見てればわかるもんね。

コロンボって言うドラマの魅力はなんでしょう?
アクションシーンもなく、20分ぐらいしないと主人公が出てこない(いきなり出てくるのもありましたけど)、Hなシーンもなく(出てくる女性は昆虫顔)、銃で撃ち合うどころか撃つことも出来ない、髪はぼさぼさで背の低いかっこ悪い男が中心。まるで普通の刑事ドラマの正反対でありましたな。(日本でも「太陽にほえろ」なんてこうじゃなかった。長さんぐらいが当てはまるか?)だからこそ、人気があったのかも。真剣に見ないと分からない(今ではビデオを戻せるけどね)内容も皆さんをひきつけた要因だったんですね。

そんなコロンボを最後までじっくり見れたのも、こんな企画を取り上げてくれた岡島さんと、@つべつの編集長オオヤネさん、コロンボビデオのオーナー岩見沢のかおりさん、「コロンボに物申す」の題名の名付け親でコメントもかなり参考しさせていただいた生田原のかおりさんのおかげであります。本当にありがとうございました。今日で「コロンボで物申す」はおしまいですが、次週からまたマニアックなコーナーを担当します。(まぁそういったって、またビデオ見ての感想だけど)
それではまた来週までさようなら。



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