2000.1.13号 08:30配信


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建築家・五十嵐淳さんのコーナー

関西建築レポート vol.1



いつもまとまった休みがあると、どこかに建物を見に行くたくなります。昨年はパリへ建物巡りの旅に行ってきました。今年も本当はアメリカへ建物巡りに行きたかったのですが、世の中の2000年問題が気になってしまい国内にしました。

国内ならば何を見に行こうかと考えたところ、以前より見たいと考えていた和歌山にある美術館を見に行こうと思いました。和歌山にはそれしか見たい建物が無かったので、後の日程を大阪近辺に決めて建物を選択しました。vol.1は1月7日(金)のレポートをしたいと思います。

早朝、女満別空港に到着したところ天候不良のため2時間ほど足止め。千歳空港にて乗り換えも飛行機の点検の為1時間ほど足止め。昼には大阪に着いているはずが夕方になってしまい、急遽予定変更に・・・。
京都はまた日を改めて行く事になってしまいました。

関西空港に夕方到着。この空港はヨーロッパの建築家レンゾ・ピアノによるもの。パリにあるポンピドゥ美術館を設計した人です。





到着ロビー


通路ブリッチと構造トラス


とても分かりやすい構成だと感じ、軽やかで巨大な建物で・・・。大きな屋根に覆われた内部に場所が存在しています。連続する構造トラスがとてもダイナミックで心地よい。

通路ブリッジとトラス。

時間が無かったので通り過ぎただけのような見学の仕方だったのですが、素晴らしい空港だと思いました。ヨーロッパの建物だなーと感じました。

足早に関空を後にして大阪に向かいました。電車で約1時間ちょっとで大阪に到着。大阪駅直結のホテルにチェックインし、次の行動を考える・・・。時間はすでに4時だったため京都をあきらめ、明日行く予定だった梅田スカイビル(原広司)を見に行く事に・・・。ホテルから歩いて10分で到着。

もう既に暗くなっていました。(パンフレットより写真を拝借)

門のような構成になっていて、円い穴の部分が展望台のような場所になっています。ガラスのエレベーターで一気に上り、エスカレーターで頂上に到着。穴に向かって伸びている2本のブリッジはガラスのエスカレーターです。最高の夜景が目に飛び込んできました。ここはデートスポット(観光名所)になってました。

この写真はパリのグランド・アルシュ(新凱旋門)1989年です。梅田スカイビルが1993年なので、こちらが先なんですね。基本的な構成が全く同じですよね。僕は昨年グランド・アルシュを期待しないで見にいって圧倒されて帰って来ました。とにかく超近代的で美しく、巨大でした。これと同じような感覚で梅田スカイビルを見に行って少しガッカリしてしまいました。どちらもガラスのエレベーターで上がるのですが、アルシュの方が全然綺麗でハイテクで・・・。梅田は遠くから見るとハイテクなんだけど細かな所がどうもシックリこなかったです。いずれ原広司さん設計の京都駅ビルも見たいと考えてますが、梅田を見て少し想像できました。でも、日本を代表するビルだと思いました。梅田スカイビルを後にし、食事をしてホテルに到着。こうして関西での1日目が終了しました。

次の日は朝早いのですぐ寝ました・・・。
明日はいよいよ和歌山の美術館です。とても楽しみ。

次回は「関西建築レポート vol.2」、1月8日(土)をします。


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五十嵐 淳
五十嵐 淳 建築設計
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