2001.12.17号 07:00配信
仔牛はのんびりしているわりに、おなかの中は敏感。飼い付けのヒトが変わると、すぐに体調を壊すので、毎日同じヒトが慎重に行わなければなりません。これは毎日私の仕事でした。・・でした。っと言うのは、つまり現在はそうでないからです。数日前、訳あって2ヶ月未満の仔牛を全て売りました。今まで神経を尖らせて行っていた仕事なだけに、何か心に穴が空いたようで気が抜けてしまいました。 母牛から搾った牛乳は、パイプラインという管を通ってクーラーに運ばれるという事は、以前にご説明しましたね。この機械の機能には弱点があって、最後に圧力で回収した牛乳が少し(我が家の場合は1リットル強)クーラーまで入らず、管の中に残ってしまうのです今までこの残った牛乳は、粉ミルクと混ぜて仔牛に飲ませていました。しかし、仔牛がいなくなった現在、毎回1リットル×朝晩2回分使い道なくただ残るのです。 最初は、家族で飲んでいましたが、飲み終わらない内に次の牛乳がー。ミルクを使うおやつ・料理を思いつくままに色々作りました。ミルクパンやクレープ、カスタードプリンや牛乳かんてん、シチューにグラタン。なにせ一日3リットル近い牛乳を使うのですから、家族皆、おなかが張ってパンパン。とうとう音を上げてしまいました。そこで、保存出来る乳製品を!っと考えたところ、これだ!っと思ったのがアイスクリームでした。 「我ながら名案でしょう!」っと鼻高々に挑んだのですが、とにかく大量。牛乳・生クリーム・卵・砂糖をミキシングしたら、大鍋に3リットルを超えるアイスクリームが出来上がりました。ここで難題。冷凍庫には入りません。さて、どこで固めようか?これぞ北国ならではー、大鍋を雪の中に埋めました・・。雪の中で一晩寝かせたアイスクリームは、翌朝、食後のデザートに。家族で、おなかいっぱい味わって、また雪の中に戻しました。夕方、また食べようかと大鍋を掘り出しに行ったら、なんと!重石を忘れて鍋の蓋が飛ばされてたぁ〜!しかも中を除くと、見覚えのある足跡がー、カラスでした・・・(チャンチャン) 『教訓、食べものを屋外に放置するべからず。』雪の有効利用として、次回は雪の上で牛乳を転がす“バター”に挑戦します。牛乳の処理法について賢い名案のある方はご一報願います。 |