2002.1.7号 07:00配信
東北・北海道の方は、よく使われると思いますが「しばれる」と言う言葉。辞書で調べてみたら、該当する意味がみつかりません。っという事はつまり一部地方の方言という事になりますね。私が認識している「しばれる」とは、「極限の寒さ」というような意味なのですが、みなさん同じでしょうか? さてさて、寒さ知らずの地方の方に「極限の寒さ」を言葉で表現してみる事にいたしましょう。1月から2月にかけて、オホーツク地方は、一年で最も寒い、言わば厳寒の季節に突入します。気温で言うならば、マイナス20度以下。しかし、マイナス20度を体感していない方にはピンとこないでしょう。現に、私も北海道に来るまでは、最低でもマイナス15度の朝しか体感してませんでしたので、寒さに対する構えができるまでにはしばらくかかりました。とにかく「さぶ〜〜〜い!!」のです。 例えば、冷え切った外の空気の中で鼻水をすすると、鼻水が瞬時にして凍り鼻の穴がふさがるという現象が起きます。また靴の裏が濡れた状態で冷たい地面を歩くと、強力接着剤がついたように靴が地面にくっ付き顔から転びます。おしゃれ心で外出前にシャンプーすると、目的地に到着する頃にはムースで固めたようにガチガチになります。手が濡れた状態で外に出ると手荒れで痒くなるのはもちろん、万が一、鉄製のものに触れると凍傷のように痛くなります。思いつくままに書いていると限がありません。ちなみに、外で排泄するとオシッコが凍るという事を聞いた事があるでしょうが、それは事実とは異なるようです。(私が実験したわけではありませんよ) このような、しばれる季節を利用したイベントや遊びも沢山あります。雪まつりや氷まつりはその典型ですが、身近なものでは、バケツの中に水を入れて、更にその中に一回り小さいバケツにも水を入れて一晩置くと、氷の容器が出来ます。中にろうそくを立てると、アイスキャンドルの出来上がりです。屋根からまっすぐに下りた氷柱は、小さく砕いて氷枕に入れます。また、屋根の上に水性絵の具を落としておくと、昼間雪が解けると色とりどりの氷柱を楽しめます。もっともっと、知恵をつけて、しばれる季節を有効利用したいものです。 |