2002.1.1号 00:00配信
まだ四半期しか生きていない私が、“人生”という言葉を使うと何か軽々しく感じるでしょうが、この年にして結構楽しくやってきたなぁ〜と思います。過去、様々な体験をしてきましたが、環境が変わる度に真剣に考えて通過してきました。しかし、私の難点はいつも安全な方を選んでしまうという事です。選択肢がいくつかあった時、楽な方、無難な方に進み、苦境や我慢を避けていたように感じます。 農家の後継ぎ。長男なら後を継ぐものという先入概念に則り、親の築いた枠の中で敷いてくれたレールの上を、脱線しないように走り続けてきました。決められた停車場で止まり、時間に遅れないようにー。 子ども達が成長し、仕事にも慣れ、少し自分だけの時間が取れるようになりました。心に余裕があり、自分というものを全く別の人間のように、端から三者的に見るようになりました。当然と思ってきた自分の選択、これが最良と思ってきた生活設計なのに、なにか違う。もっと転んだり、もっと間違えたり。そうする事によって起き上がる力強さや、正解する快さを知る事が出来るように思うのです。 そんな折、離農の話が持ち上がり、私としては自らを変える最後の機会だと思いました。環境が変わる度に、これが最後と思うのですが、今回ばかりは全く分かりません。良いのか悪いのか。沢山の葛藤の中で「大人だって間違いはある」「ダメ母ちゃんで良いじゃない」という頼りない気持ちで離農を決意しました。 端的に自分の気持ちを文章にまとめるのは、実に難しいものですね。こんな未熟な文では何も伝わりませんかね・・ただただ気持ちに体当たりでぶつかっていきたいだけなのです。 ぷちメッセージは、編集長の許可が出ましたので今後も続けていきたいと思います。牛飼いになりそこなった私の雑談にお付き合いください。 |