2002.4.30号 06:00配信


大草原からのぷちメッセージ

北海道迷路

(by いくちん)


日曜日、父ちゃんが久しぶりの休み。「これを逃したら、GWは子ども達をどこも連れて行けない」と思い、親戚へのお祝い返しを兼ねて旭川までドライブに出かけました。和寒の親戚宅に寄り、旭川には昼前には到着する予定。実家に寄ってタイヤ交換をしてから出発するため、時間を逆算したらー、ぎょぇぇぇ〜!自宅を早朝6時発の強行突破でした。

行きは父ちゃんの運転、北見峠の新しいバイパスを通ったため予定より早く和寒到着。お邪魔してお茶を一杯ご馳走になる余裕がありました。和寒を出て、カーナビを旭山動物園に設定。「まだ〜?もう飽きちゃったよ〜」っと言う子ども達を退屈させないために、「動物園に着くまでにこいのぼりは何個あがってるか?」っと問題を出し、ピタリ賞の人にはソフトクリームをご馳走する約束をしました。しかし、動物園まで2キロの地点に来て超混み混み、車の列は全く進みません。「次のこいのぼりは何匹上がってるかなぁ〜」なんて母の問いかけに、完全無視の子ども達。一向に進まない車の列に苛立ち、車内は険悪ムード・・・(トランプでも持ってくれば良かった〜っと、後悔先にたたず)

2キロの距離を30分以上かけてやっと到着しましたが、駐車場はほぼ満車。一番奥の有料駐車場になんとか入れる事が出来ました。園内に入り、まずは空腹を満たしー、いざ出陣!熊のオリの前では身をこわばらせ、ペンギンの華麗な水中散歩に歓声をあげる子ども達。遊具の待ち時間もなんのその、晴天に恵まれ夕方まで思う存分遊ぶ事が出来ました。

「さて帰りましょうか〜」・・・ここからが大事件。車に乗り込み、ナビを設定する父ちゃん。「よしっ!」っと一言、後部座席に移動。唖然とする私。「・・・???」という感じです。運転手の居ない運転席、ナビはすでに「音声案内を開始します」と始まっています。「早く出ろ!」っと言わんばかりに、入りたい車が後で待機。ナビの声に吸い込まれるように私の足は運転席に向いてしまっていました。

実は私、機械はどうも信用できないタイプ。ナビが「700メートル先を右折してください」っと言うのですが、左に曲がった方が近道のような気がしてしまうのです。機械は人の都合を知らないので、とにかく国道を目指して走り、私は渋滞の国道より農道を選んで走りたいのですから、気が合うわけがありません。2,3回、ナビに逆らって進む内にどんどん山の方へ・・「あれ?おかしいな。」っと思った時には民家はほとんどなくなり、どこを通っても同じ景色に見えるのです。頼りの父ちゃんはすでに高いびき、ついに機械の言うなりになってしまいました。

どうにか当麻辺りの国道に出没した頃には、日が暮れ始めていました。しかも、まっすぐ北見峠を上がらず、滝が見たかったがゆえの層雲峡周り。(実際は暗闇の中、滝の音しか聞こえませんでしたが)峠の茶屋で“こいのぼり当て大会”賞品のソフトクリームを子ども達にご馳走。雨がしとしと降る中、半袖一枚でソフトクリームを頬張る娘達を見ていて何かイヤ〜な予感・・・峠を降りた頃、母の予感は的中。一番おなかの弱い長女が「おなかが痛い。トイレっ!」っと言い出したのです。

留辺蕊の道の駅で用を足し、すっきりした長女が次に発した言葉は・・「おなかすいた!」まぁ〜なんと、連鎖反応なのか次々に「おなかすいた」の大合唱。レストランでおなかを満たした娘達、次に出た言葉は・・「ねむい!」げげっ〜、寝てしまっては家に着いた時、降ろすのが大変。眠らせまいと運転しながらズット話しかけ続けた母でした。なんだか疲れた母をよそに、帰宅後も異常に元気な娘達でした。

教訓:知らない土地でも一人よがりはやめましょう。(ローソンで地図を買っとけば良かった)




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