2002.4.22号 06:00配信


大草原からのぷちメッセージ

北海道を歩く

(by いくちん)


二女が小学校に入学し、毎日3キロ弱の道のりを徒歩で登下校しています。1キロ範囲の市街地を抜けると、残りは畑と山ばかり。おまけに雪解けの濁流が流れる川の上も通ります。車では、「ちょっとそこまでー」っという3分の道のりが子どもの足ではどれほどの時間がかかるのだろうか?ちょっと気になった私は、下校指導が終わった入学2週目から帰宅を共にする事にしました。

初日は、もちろん徒歩で参りました。下校に間に合うようにおおよその時間を見計らって家を出ました。「15分もあれば着くかな」っと見当違い。10分オーバーで25分かかりました。次の日は、30分の余裕を持って出かけた所、ウォーキングに慣れたからか20分で到着。10分間、校庭の石に腰掛けてボーッとしていました。その次の日からは、子ども達が玄関に現れる1,2分前に到着。まずまずの出来、いつまで続く事やら・・・

学校のそばには、教員住宅の他に民家はなく、そこを歩く人なんていません。大きな建物もないため、車が通ると顔面に砂埃が飛び、通過した後の強風にさらわれそうになります。運転している方は、窓を閉め個室の中にいるのだから特に気にならないのですが、車のエンジン音のうるさい事!歩行者に気を使いスピードを落としてくれる車もありますが、ほとんどがビュンビュン飛ばして走ります。自分も歩いてみるまでは、歩行者の事は気に止めなかったような気がして心が痛みました。そして強く言いたい!親なら一度は子どもの通学路を歩いてみるべき。朝、ダラダラしている子に「早く行けよ!」っと渇をいれる前に、ぜひ一度歩いてみてはいかがですか?

それにしても『歩く』という事は楽しい!しかも誰も通らない道を、風景だけをお供に歩くのは北海道を独り占めしたようで、実に気分の良いものです。この空がどこまでも続いているなんて当たり前の事なのに、初めて発見した事のように感じられます。畑に足を置き、自然との共存を願った農家という職業が素晴らしいものだと改めて気付きました。



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