2002.5.13号 06:00配信


大草原からのぷちメッセージ

春を植える

(by いくちん)


畑の仕事が真っ最中ですが、三女が保育所で“イモ植え”があるというので長靴を持たせました。これは毎年恒例の行事で収穫期に子ども達がカレーライスを作って食べるのです。私が幼少期を過ごした実家の方では、春に“田植え”を行い、秋には稲刈りをして収穫した餅米で餅つきをして食べるという学校行事がありました。北海道の小学校では、“田植え”よりも“野菜植え”の方が定着し、総合学習ではイモやとうきびといった名物の野菜を生産しているようですね。

また、生活科や理科の学習でも違いがみられ、観察学習といえば、動物ならうさぎ、作物ならヘチマと相場が決まっていた私の小学校時代に比べ、我が家の子ども達はハムスターやカメ、ミニトマトやひまわりなど自由に選択できるそうです。飼い方や作り方が容易だったり、大掛かりな仕組が必要なかったりという理由もありますが、それぞれの風土や環境によるの特色もあるのでしょうね。こんな所にも「北海道らしさ」が見られます。

さてさて、我が家の三女ですが、晴天の中なんとか“イモ植え”を終了できたようです。お迎えの時、先生が娘に「今日は何植えたんだった?お母さんに教えてあげて!」という問いに対し、「おイモさんとぉ〜」と始まり、「ニンジン・たまねぎ」と言うであろうという母の期待に反し、「お肉とぉ〜・・・」???(この後、カレーのルーと言わなかっただけ救われ
た)つまり、カレーを作る材料を植えるのだという意識があったがゆえの答えなのでしょう。

野菜と一緒に植えた『春』の思い出が心の中に宿ってくれていると信じたいのですが、秋の収穫期になって、「あれ?お肉はどこに植えたっけ?」なんて事を言いかねないと思うと心持ち穏やかでない母でした。



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