2002.5.20号 13:00配信


大草原からのぷちメッセージ

鹿のいる所に熊はなし

(by いくちん)


陽気のせいか、峠の山々が何故か“紅葉”しているかのように赤らんで見えます。例年ならば、この時期は緑・黄緑・深緑で染まるはずなのに。五月なのに雨が全く降らなかったり、五月半ばに霜が降りたり、今年の春は「いつもなら・・」という言葉が通用しない様子ですね。(ま、私の中の「いつもなら・・」は記憶違いが多く、あてにならないのですが)

各地で山菜採りが盛んに行われていますがルクシの峠でも道端に車を止め、買物袋を片手に山菜を採る姿が見られました。先日運良くご馳走になった“たらの芽”の味が忘れられず、「いざ、山菜採りに出向こう」と思ってみたのですが、一人で山に入るのはちょっと勇気が足りないのです。「もし熊にでも遭遇したらー」なんて考えると全く勇気があるなし以前の問題です。美味しい山菜と自分の命を引き換えには出来ませんので。

そんな話しを父ちゃんにしたところ、「ルクシには熊が居るぞ!」なんて言うものですから、「どうして?会ったの?」と問いてみました。「いやいやルクシに鹿は出ないだろ。熊が居るって事は鹿は居ないんだぞ」そうか!世の中、弱肉強食だもんねぇ〜っという事は『鹿が沢山いる所には熊は居な
い』って事ですよね。次回は、遠軽に向かう旭峠を狙いましょうか。(実は私、あそこで鹿を引きそうになったのです)

この動物界の“弱肉強食”ですが、人間界においては当然あってはならないものです。人間関係の中に、立場としての強弱・貧困または大人と子ども、
これらを比較するような見えないスパンを誰が持っているのでしょうか?最近、身近に起こる出来事で、考えさせられる事が多いのです。




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