1999.11.1号 23:00配信


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わたし達の挑戦
紋別市中心市街地活性化への取り組み
【第9号】


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わたし達の挑戦 〜紋別市中心市街地活性化への取り組み〜 

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第9号

みなさんこんにちは、イマムーです。
第6回の市民ワークの内容をお届けいたします。

10月5日18:30から交流センターで行われました。
今回は、今まで5回にわたった市民ワークショップ、2回にわたった
基本計画策定委員会、3回にわたったTMO計画策定委員会、特に
この近〃行われました水産関係者・ボランティア関係者・町内会婦
人会などでの、出前ワークショップなどを踏まえ、いよいよ第1次素
案の仮案が提示され、微にいり細に渡り、参加の皆さんの厳しい御
指摘を、事務局、幹事グループに投げかけていただくことを目的に
開かれました。
また、あけて6日には、基本計画策定委員会・TMO計画策定委員
会の合同委員会が持たれています。

合同委員会に、第6回の市民ワークショップで指摘された事柄が、
どのように揉み合われるのか興味のあるところです。
さて、それでは、第1次素案の仮案について市民ワークの模様を
お伝えします。


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基本計画書の構成は
第1グループと第2グループに大きく分かれています。
第1グループが今回のワークショップで精査を望まれている範囲です。
第1グループは
1.計画の目的と内容
2.中心市街地の現況
3.中心市街地の課題
4.中心市街地における市街地の整備改善及び商業等の活性化に
  関する基本的な方針と一体的推進の目標
からなっています。

第1ページではフロー図が提示されています。

左から右へのA3書式で、左には、紋別市と中心市街地の現況と
課題を箇条書きに提示し、矢印が右にのび、「地方がつくるまちづくり、
市民が参加する」という項目に結びついています。この上下には、
「社会システムの行き詰まり・国の政策の転換」「NPO」「PFI」などが
記入され、「まちづくり3法」が大きく表記されています。
一方下には、紋別市の第4次総合計画が表記され、都市マスタープ
ラン、環境や緑と言った昨今取りざたされることの多い文言が表記
されています。
この囲みからは次の囲み−紋別市の都市戦略−へ矢印がのびてい
ます。
「***市民参加の***」からは上下に矢印がのび、上には、
「中心市街地の活性化」、下には「まちづくりセンターの動き」「TMO
による運営」とのびています。下の方については今後の論議の題材
となります。
「中心市街地の活性化」から目指す方向の「オホーツクの恵みを活
かした観光交流拠点」と「未来に通用する安心・便利・快適・生活サ
ービス拠点」という仮案のテーマが表記され、そこから展開の仮案
で「オホーツクカーニバル観光TMO」「生活サービスコア都市改造
生活TMO」が導かれています。

この第一ページでは「オホーツクカーニバル」の概念が不明、観光T
MOの観光が強すぎる印象を与えているので、交流TMOの方が親
しみやすい。また、現況の表記については、不適当な表記があり、
訂正や詳細の挿入が必要との意見がありました。
また、「福祉」について別項を起こす方が、理解しやすいとの要望も
ありました。基本的なところでは、「紋別市の都市戦略」と「地方が
つくるまちづくり、市民が参加する」との間に図的な関連が無く、ここ
には双方向の矢印が必要との意見がありました。

1.計画の目的と内容

基本計画の骨組みとしてまちづくり3法を上下ではさむ図式が作表
されており、上から下には「都市運営方向」から「中心市街地運営
方向」そして行政主体・商業者主体・官民一体というまちづくり3法
へと矢印がのび、下からは、「市民合意の形成」がおおきな段組に
なり、上に上がる矢印(行政主体・商業者主体・官民一体というま
ちづくり3法へ)と継続するTMOマネージメントが下へ矢印でのびて
います。

ここでは、上からこの街が目指す方向に「勝ちに行く戦略」と但し書
きを改め、あるべきスタンスを「オホーツクの交流拠点」と押さえてい
ることに、総合計画との整合が不明瞭と意見があり、確認事項とい
う判断となりました。また、次段の中心市街地の役割が生活サービ
スモール、たくさんの人が集まる拠点と表記され、都市の顔としての
責を担うところとして合意を得ました。

2.中心市街地の現況

現況の把握に関しては、諸計画の見直しの必要性、都市の
差別化戦略の必要性、空洞化の現実、少子高齢化の進展
状況、中心市街地の人口動向、産業構成の推移と現状、
中心市街地の概況が起稿されています。

ここは、ほとんど、どのコンサルタントも同じ引き出しから情報を
洗い出し、作表や作文をするところで、地元にとっては耳の痛
いことも多々ありますが、大同小異で、ほとんどが合致していま
す。
ただ、文言の表現については、改良改善があり、適宜事務局
幹事グループで市民ワークからの提言を組み入れ、第1次素案
の提示までに修正していきます。

この計画には図表が必要で、空き店舗・空き地・駐車場の状態
を示すもの、中心市街地の位置を示すもの、中心市街地への導
入道路を記入した中心市街地の位置を示すもの、の図表が付さ
れています。思ったより、駐車場があり、面的に間に合いそうな
イメージを参加された市民各位は感じたようです。

ここから、紋別市の基本的な問題、さらには中心市街地の基本
的な問題が現れてきます。

3.中心市街地の課題

2の紋別市の現況から導かれた課題は、今後の対応の
原点となります。注意と着目とブレイクスルーが必要です。
仮案では次のように提起しています。

(1)広域的な課題
  広域都市計画/周辺市町村との連携
  都市マスタープラン/流氷拠点との繋がり
(2)産業基盤の強化
  第1・2次産業/加工業/観光
  交流人口、産業の活性、産業クラスター・ハブ
(3)生活サービスへの対応
  少子高齢化の生活サービス
  保健・医療・福祉・教育
  バリアフリー・ユニバーサルデザイン
(4)商業の集約と再編
  厳しい環境の中で一丸となって取り組むプロのサービス
  戦略、この指とまれが可能になるか
(5)車と共生した安心・快適な都市基盤の確立
  交通システム
  歩行者の安心、安心から快適へ
  バリアフリー
  ぶらぶら歩き
(6)市民参加のまちづくりシステムの具体化
  市民参加条例
  まちづくりセンター
  市民合意形成(役所や商工会議所の意識改革)
(7)その他

さて、(1)は、どう読みとるといいのでしょう。
広域的な課題とは紋別市を中心としてどこまでを広域的範囲と
認識するのかが、まず、問題になってくるでしょう。
範囲の認識を得て、広域圏での都市役割の分別が必要となっ
てくるでしょう。各々の都市の独自性が相互に認識され合って
後、周辺市町村との相互理解による連携が、とれるという図式に
なろうかと思います。その上で、当紋別市の都市マスタープラン
が、大変大切なものになり、都市マスから、都市戦略が生まれ
流氷拠点としての多くの繋がりが、まちの生き方に大きな影響を
与えるようになるでしょう。
ここまでは私達の関与している委員会と言うよりも、都市戦略の
範囲で、総合計画の中で、そのあり方の方向が出来てくるもの
と思います。
そののち中心市街地の活性化に力を与えてくれるという進展に
なろうかと思います。

(2)は、産業のこれからのあり方をきちんと捉えていく必要性を
提言したものととらえておくべきと思います。

第1次産業は、農林水全てが、資源管理型に移行の時期を迎え
産みの苦しみの中で模索の途中です。
原料手当に生命線を握られている加工業とっても同様に新商品
化、販売効率の向上、付加価値の向上など次の視点に向けて、
本当に産みの苦しみの最中です。
ここまでは、定着人口という判断基準からの課題という見方もで
きますが、次の観光という文言は、流動人口という判断基準を、
持ち込んだものです。
改めて、観光という概念をここで、もう一度問う必要があるのでは
とイマムーは思っています。

というのは、観光には、一般的に観光資源という目的が存在しま
す。自然的観光資源や人工的観光資源と言うように使います。
そのほかに静的観光資源、動的観光資源という概念もあります。
素敵な景観を眺めることで心の癒しを求める観光が、前者で、
祭りの中に観光者が乱入して一緒になって、祭りに参加し、汗を
流して心の癒しを求める観光が後者と、乱暴ですが著せます。
かなり乱暴ですがこの選択肢だけでも、まだまだ紋別市にとって
の観光資源の認識はコンセンサスを得ていないように思えるん
です。紋別の観光資源とは?と訪ねられたときに私達市民は
どのように答えることができるのでしょう。
次に観光導入という手法が問われます。交通アクセスコスト、
導入コスト、滞在コスト、魅力開発コスト、まず、コストが蜘蛛の
巣のように張りめぐされ、あらゆるところで要求されます。
そのコストに見合う交流人口が流動人口から産出されなければ
この段階で表記された観光という文言の意味するものは、希薄
になってしまいます。

商業の活性化はとても必要でしょう。定住人口の賑わい性のバ
ロメーターが商業の活性化にあるのは、周知の事実なのです。
その商業の活性化に産業クラスターの利用や、紋別をハブとし
て利用するという視点は、貴重な提示と思います。

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観光についてアップすることが多くなり、(3)以降は次回にアップ
します。11月1日には第7回市民ワークショップが開催されます。
4.一体的整備の方針(コンセプトからパイロットプラン)
というとても重たいテーマに取り組んでいきます。
次回はその模様についてもアップしたいと思っています。

では、次回まで

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わたし達の挑戦
紋別市中心市街地活性化への取り組み 
第9号 99年11月1日 月曜日




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