2000.12.18号 08:30配信


ケナフのカレンダー作りに興部町立富丘小学校がチャレンジ


オホーツク海に面したここ興部町の富丘小学校(鈴木憲治校長)では、昨年まで続けてきた全校生徒による手作りカレンダ−を、今年も12月13日(水)の午前の授業で印刷の作業を行ないました。今年の特徴は、紙の原料に「ケナフ」を栽培して紙漉きという初体験を、校長先生をはじめ3人の先生の指導のもと取り組んできました。

昨年迄は、牛乳パックを利用した資源の再利用による紙漉きで作った用紙を使い、手作りのカレンダーを印刷して作りましたが、ことしは一つ上を目指して紙の原料を作ることからチャレンジすることにしたそうです。

もちろん先生も初めてで、1年生から6年生まで、みんなでインターネットで「ケナフ」についての情報あつめから取り組んできました。ケナフという木を校庭の畑に栽培し、みんなで観察しながら大事に育て、秋にはケナフの繊維を潰して、とうとう紙を漉き上げ印刷の段階まで頑張り終えました。全校生わずか6人の生徒が共同で作った「ケナフ」のカレンダーはいつもと違った意味の有る出来ばえに21世紀への夢と希望がこもっています。

仕上がった紙はいわゆる西洋紙では無く、純粋な“和紙”です。用紙に“和紙”を使ったカレンダーというのは珍しいと思います。手や顔は墨だらけになったりでしたが、42セットの印刷は無事完了し16日には丁合いをして完成しました。

次回は、児童が取り組んできたカレンダー作りの一年を紹介したいと思います。


1.
みんな楽しそうにカレンダー作りの授業です。
版画を手直しする人。版画にインクを盛る人。パレットで印刷をする人。刷り上がったカレンダーを運んで並べる人。


2.
うまく版面にインクを盛るのが一番むずかしいのよ!


3.
最後の印刷をうまく仕上げないとね。だから真剣なんです。


4.
インクの”のり”も、よさそうよ!つい顔もほこらぶね。


5.
白い部分にカレンダーの日付が印刷される
出番を待つケナフの一色めの出来上がり。



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