2000.12.30号 12:00配信


興部町立富丘小学校「ケナフ」カレンダー作りへの挑戦 その1


オホーツク海の沿岸に、流氷観光船ガリンコ号が運行される紋別市から北へ、稚内へ向って最初の町お隣が興部町です。明治5年3月に興部村と村名が確定されたと史実に記されている酪農と漁業で栄える町です。その最初の地域が富丘地区で、ここに生徒数僅か7人の小さな小学校があります。今日はこの小学校を数回にわたって紹介したいと思います。

実は、今年縁があって町のしごとで、かって興部町になんらかの形でゆかりのある方々が、現在札幌近郊に在住されている人達の集まりである、興部町札幌会の人々に郷土の情報誌を作り届けようということになり、そのお手伝いをさせて頂いたのが御縁でした。そこで、校長先生を始め先生・生徒の心温まる授業を垣間見て話しを聞くうちに、やはりせせこましいこの時代にこそ微笑ましい事はみんなで共有したいなと思い、ネットに書くことにしましたので是非お読み下さい。そして、感想をどうか富丘小学校の皆さんに差し上げて下さい。

さて、私が学校を最初に訪れたのが、9月だったでしょうか。ちょうど給食の時間で、校舎の中に入ったとたんにプーンと好い臭いがしてきました。食事が終わるのを待ちながら、校舎の廊下をぶらぶらとしていたら、校長先生と生徒が元気良く”こんにちわ”と声を掛けてきました。いろいろな話しの中から、生徒数が減少してきているのを聞き、やはりここでも過疎化が進んでいるんだなと感じました。そうした少ない生徒数の取り組みとして、全校生共同でカレンダー作りを続けていて、今年は従来の資源ゴミを活用した用紙造りを、どうせやるならゴミじゃ無く、資源そのものを育てて活用しようということになり、「ケナフ」という”木”を栽培し、そこから紙を漉いて、その漉いて出来た用紙を活用してカレンダーを作ろうという授業に取り組むことに決まったんだそうです。

ところが、この「ケナフ」を誰も見たことも、どんな木なのかも全く知りません。さあ、ここからが先生と生徒の奮闘が始まりました。お〜どろくことに、インターネットを利用して情報の収集を始めたというんです。私も永年用紙との関わりは深い中で、紙の原料といえば「コウゾ・ミツマタ・ガンビ」としか憶えがなく、「ケナフ」なんぞとは聞いたことも無く、樹木なのか草なのか初めて耳にする言葉でしたからね。
 
あっ!すみません。今日はここまでです。なんせ誌面のスペースを限定されているもんですから、それではこの続きはまた来週。お楽しみにね。



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