2001.10.17号 07:00配信


南極のドーム基地住人だった西村淳の
アドベンチャークッキング2
【気ままに語る食と人の話】

春の風が吹いてきた最終章の2


STVのチーフアナウンサー「和久井 薫」さんと逢った。それも取材ではなくてすすき野でいっぱい飲んだ。番組を終えて、セミナーの講師をしていたとかで、約束の時間よりやや遅れるとの事。同じSTVに勤務する妹と、彼女が尊敬する元上司K氏も同席していた。K氏も「面白南極料理人」を読んでくれたみたいで「大変な場所で厳しい体験を軽くさらりと書いてあったのが、とても好感が持てました。南極本で初めて息をして喜怒哀楽を出している観測隊を見ました。」と誉めてくれた。

「あのー軽く書くつもりではなく、文才のなさと事実を追っていったらあんな風になったのですけれど」と思ったが、雰囲気が一気に南極の冷風が吹くような気がして、「ありがとうございまーす」でとどめておいた。何だか、私の本があちこちで営業してくれているようで、初対面の人ともすぐ盛り上がる事が出来るこの頃のこんな状態が凄く楽しい。

すーと気配を殺して、それでも存在感たっぷりに和久井氏が登場した。プライベートなんだから、「初めまして!!」でいいのだろうけれど、思わず口をついて出た言葉は「あっ なま和久井だ!!」まだ業界素人の私がそこにいた。と言っても、マスコミに打ってでるつもりではないので、これはこれで極めて普通の反応なのだろう。でもやっぱり失礼な一言なんだろうな・・反省・反省。

今はやりのマニュアル生覚え姉ちゃんが登場して、和久井氏のリクエスト、「焼酎のお湯割り・梅干し投入カクテル」が「梅サワー」と混同してしまい、ちょっとすったもんだがあったが、そこは和久井氏テレビで見ると同じように、紳士的にやさしく、噛んで含めるように説明していた。次の日は久しぶりの休日との事。家族でいる時間が、いかに貴重か・・やさしい父親の顔で、押さえた声ながらもそこは話のプロフェッショナル。しっかりした腹式呼吸で、耳通りのいい声で話してくれた。

訓練された声と言うのは誠に気持ちのいいもので、思わず聞き惚れてしまったが、後で考えてみると、留守電の声用に録音したら、よかったなーなんて思った。せこいなあー・・・。

この日の収穫は、気持ちよく酔っぱらっていろいろな事を、又も「本」が引き合わせてくれた人達との快い会話がメインだったが、大収穫は、和久井氏とK氏の会話の中で、今までちょっともやもやしていた事が振り払われた一言だった。それは又次回・・。



STV


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