第38次ドーム越冬隊のメンバーを紹介しよう。
金戸 副隊長・・・・「きんちゃん」
例の・・・一つの間が15秒の人である。気象庁から派遣され、一年間深夜と早朝の観測を、ロボットの様に続けた人。無口かというとそうではなく、結構ジョークをかましてくれたが、発声と音量がとぼしくほとんど聞き取った隊員はいないはずである。繊細なようで結構性質は荒く、ドームへ向かう内陸旅行では、結構切れて爆発したみたいではあるが、さだかではない。過去南極で2回越冬した経験を持つ。
本山隊員・・・「もとさん」
「国立極地研究所」から参加した雪氷学者。雪のサンプリングやドリルで採取した、太古の氷「コア」の解析・梱包を毎日もくもくとこなした。私が毎日夕食前に行っていた「アペリチフタイム」のよき相棒で、ほぼ二人で10月までに、65度のコンクウイスキー約150リットルを飲んでしまった大酒飲み。私は10リットルくらいしか飲んだ記憶がないので、140リットルは飲んでいる勘定である。いつも腹を押さえて「肝臓が痛いの!!!」と叫んでいたので帰国した今日もう戒名がついているかと思ったら、まだまだ元気なご様子。世の中には凄い人がいるものである。この人も南極経験者。
平沢隊員・・・「ひらさん」
「国立極地研究所」から派遣された気象学者。初めての南極大陸を踏みしめて毎日ご満悦の様子。頭脳明晰にして、物静か・上品で・理論的な外観であるが、隊一番の食いしん坊で、無類のすけべがばれるのに、そう時間はかからなかった。甘いものが大好きで、水曜日恒例の「平沢ベーカリー」の社長である。しかし雇い入れた数少ない職人に、腕の方ではすっかり抜かされ、後半は出来映えの評論家、実はただ食べる人になってしまった。別名「極研一のいい男」
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