2日目の最大のイベントは「超低温下温度差100℃の露天風呂」だった。風よけのベニヤ板を立てて、空きドラム缶を置き、風呂のお湯をバケツリレーで投入する。先端が∞印になったヒーターを投げ入れさめないようにしていく。後は屋内ですっぽんぽんになり、ドラム缶めがけてダッシュする。湯温は約40℃、外気温はー65℃・・・。お湯の中に入っている部分は気持ちいいが、ヒーターに接触しないように注意しないと火傷する。首から上の部分は、立ち上る湯気が凍り付き顔中白い霜に覆われる。髪は「ドラゴンボール」の主人公のようにつっ立ったまま瞬間冷凍される。お湯を手ですくって空中に放ると、これ又瞬時に凍り付き、煙の様になってしまう。
でも羽毛服集団が見守る中、○玉を風もないのにぶらぶらさせていると、なんだかとても爽快で、「女の人だったら釘抜きがいるのだろうか」なんて邪念は沸いてこない・・ちょっとは・・・。「地球で今ー65℃で露天風呂に入っているのは俺だけなんだろーな」なんて哲学的な事をつい考えてしまう・・・・・・・・ホントに・・・・。
風呂が終われば、花火大会の開幕である。酸素不足のせいか、線香花火は最初から丸い玉ができてしまうし、打ち上げ花火は5m位しか上がらないし、火を吹きあげるドラゴンは、老衰死間近の竜のごときしょぼい吹き上げであったが、 ディズニーランドのシンデレラ城の周りに打ち上げられるスターマインの様に鮮やかに心の中に焼き付いた。
新規開店のBARや麻雀大会で2日目の「ミッドウインター」の夜は更けていった。
「本山隊員の当直日誌から」
ドラム缶風呂に入りながら、PSCの赤い空を見、ライダーの緑のレーザー光を見、丸い月を見、酒を飲む。天国だ!!しかしその後の麻雀で絶叫!こっちからは当たらないと誓った平沢氏を信じて捨てたパイで平沢氏ハネマンを当てる。 もう人を信じるのはやめた。地獄だーーーーーーーーー!!
「露天風呂」
「打ち上げ花火」
「線香花火」
注意:写真はすべて国立極地研究所に属します。
個人で楽しむ以外(メディア等への掲載)は禁止します。
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