<特集>コンピュータ西暦2000年問題
あなたの身の回りを点検してみませんか?
コンピュータ西暦2000年問題は、来年の問題ではありません。すぐに対応が必要な現在の問題なのです。
その1 原因〜コンピュータが一斉に混乱する?
1999年と2000年、どちらが先か分からない―『コンピュータ西暦2000年問題』は、コンピュータのそんな単純な混乱から起きる重大な問題です。
データの処理能力が現在のように高くなかった頃のコンピュータは、西暦年の上2ケタを省略し下2ケタだけで年数を扱ってきました。例えば、1999年なら「99」としていたわけです。これはコンピュータのメモリーを少しでも節約するための措置でしたが、技術的にその必要がなくなった今でも一部のコンピュータやソフトウェアにはこうしたプログラムが残っています。
2ケタで年を表示するコンピュータの場合、2000年になると数値が「00」になり、1999年の「99」に比べると大小が逆転してしまい問題が起こります。コンピュータは「00」を「1900」と認識してしまったり、混乱してストップしたりするなどさまざまなトラブルを起こす恐れがあるのです。
つづく
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