その2 トラブル〜コンピュータの混乱が思わぬ事態を!! 
							 
							 西暦2000年問題では、コンピュータの誤作動により、通常では考えられないようなトラブルが起きる可能性があります。例えば、コンピュータが1906年(明治39年)生まれの年齢を計算したとします。西暦2000年には94歳になっているはずですが、日付を下2ケタだけで管理していると「00―06=―06」と計算してコンピュータは6歳と判断し、94歳の方に小学校への入学通知が届いたり、逆に年金への支払いが停止されたりすることもあるのです。そのほかにも、 
							 
							 ▽金利計算、給与計算、請求業務→正しい日付の表示や年数計算ができなくなる。 
							 ▽資金繰り計画、売掛金回収計画、在庫管理→日付を対象にしたデータの選定をする場合、漏れが生じたりよけいなデータが選ばれる。 
							 ▽業務計画などのスケジュール管理→1900年代と2000年代のデータ順を間違える。 
							 ▽生産ライン→製造ラインの正しい生産指示ができない。 
							 
							などのトラブル発生の可能性があります。 
							 
							●Check! 2000年問題の主な「危険日」 
							 
							1999年12月31日→1999年の最終日 
							2000年1月1日→2000年最初の日 
							2000年1月4日→2000年最初の労働日 
							2000年1月29日→2000年最初の月末労働日 
							2000年2月28日→うるう日前日 
							2000年2月29日→うるう日 
							2000年3月1日→うるう日翌日 
							2000年3月31日→1999年度決算日 
							2000年12月31日→2000年最後の日 
							2001年1月1日→2001年初日 
							 
							 
							つづく 
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