2000.4.17号 06:00配信


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このコーナーでは、木工芸に携わったことで気づいた、木のこと、木にかかわることを中心にお話します。
pine


NO.17 ヒノキ

 日本書紀にスサノオノミコトが髭や胸毛などで木を創ったとある。そして杉で舟を、ケヤキで宮殿をと木材の利用法まで示している。適材適所は、木が誕生したときからの教えらしい。木のことをアイヌ語で二と言う。キとニ発音が似ている、余談だがアイヌ語が日本語のルーツだという説もある。北見の仁頃(ニコロ)は木が多いという意味。木が2本で林、3本で森、木偏の文字も数多く、木のつく名字もまた多い。青木、黒木、赤木、白木は、葉の繁る木から用材となるまでの木の姿を表しているという。古代から木は日常生活に深く関わってきた。中でも生活に無くてはならない火を起こす道具に木が使われていた。檜(ヒノキ)はその名のとおり火種をつくる木、きりもみ式で火を起こすときの受け皿に使われていた。そして檜は日本を代表する木となった。エゾマツも本州にはエゾ檜として出荷されている。


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