2001.1.13号 07:00配信
皆さんこんにちは、白熊です。 ウィンタースポーツの季節がやってきました。 今回は、最近事故が増え続けているスノーボードに関して、ひとこと述べさせていただきます。 最近のいろいろな情報で、スノーボードの事故が増えて、スノーボードはとても危険なスポーツであると、いわれていますが本当でしょうか。 確かに安全なスポーツとは言い難たく、ブームに踊らされて十分な知識と技量を持たないで飛びついて、思わぬ大怪我をした人が後を絶たなかったのは事実です。しかし全てがスノーボードのせいでしょうか。少し考えてみる必要があると思います。 ではどんな事故が多いのでしょうか。 それはやはり転倒によるものです。原因としてはやはり技量不足(転倒するにもテクニックが必要です)による単独転倒が多いのですが、大怪我となると、対人事故すなわちスノーボード同士の激突だけでなく、スキーヤーとの激突が数多くあります。スノボ同士の多くの原因は、初心者同士が多く、やはり回避の技量不足としか言い様がありません。しかしスキヤーとの激突となると、必ずしも初心者同士とは限らず、しかも単に回避技術の問題とかたずけられない問題が潜んでいます。 スキーヤーとの激突を起こしているのは、スキーを行うことを前提に設計されたゲレンデで、混在するので起きているのです。即ちスキーにおける視野は進、行方向を中心に180度で転倒する場合も左右と後方の3方向可能で、スノボはスラローム用以外は前足側の視野が、悪くなっていますし、転倒方向も限られます。またスノボを行う前にスキーの経験が有ることが多いのに対して、スノボを経験したしたことの無いスキーヤーが多く、スノボの独特の動き、変化を知らないために危険予知の判断に狂いが生じやすく、初心者の事故だけではなく、中級者以上のコースで、思わぬ事故が多発しております。 中級以上のコースでスノーボードを行う方は、自分は相手(スキー)の動きがわかるので、予想して動いて事故を防いでいるので、相手も同じと判断するのは危険です。相手は、自分(スノーボード)の動きを理解していないと、思うことも事故防止には大切です。 スキーヤーも、中級以上のコースの人は全てスキーと同じように、回避行動ができるとは限らないことを認識する必要があります。このことの予防として、スノーボードを禁止しているゲレンデは、現在少なくありません。けっしてスノーボードを悪者にしているわけでなく、危険性の問題なのです。(以前新聞の投書で「スノーボードを排除するのは時代遅れ」とありましたが、私はそれは違うと思います。)本当はスキー専用のゲレンデ・スノーボード専用のゲレンデの整備が必要と思いますし、現状が無理なら時間帯・曜日等の住み分けが必要だとおもいます。(個人の対応でなく施設の対応も必要だと思います。) スポーツは競技スポーツでなけれは、遊びの要素が多く、楽しまなければならなく、そのための事故防止に、努めなければならないと思います。有る程度の我慢は必要だと思います。(プールだって水泳と水球と飛び込みが入り乱れていません。氷上だってフィギュアスケートとアイスホッケーが、入り乱れて同じリンクで練習するのをみたことがありません。) 追伸 ところで最近おもしろい記事を見かけました。 「スノーボードとスキーの骨折事故者の年齢比較で、スキーにはかなり多くの高齢者が見受けられるが、スノーボードでの事故者に高齢者はほとんど見かけられなかったので、高齢者にとってはスノーボードの方が安全である。」 皆さんはこの記事(意見)をどう思いますか。 <<私は高齢者のスキーヤーを、数多く見かけましたがスノーボーダーはほとんど見たことがありません。:やらない人は事故に遭わない。統計学の面白さですね。>> 皆さん怪我をしないようにウィンタースポーツを楽しんでください。 |
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