2002.1.19号 07:00配信
もう3学期が始まっているうちの中学生、いつもなら帰宅してのっそりと自分の部屋に入ってしまうのが、帰るなり居間に駆けつけてきた。手には何かを大事そうに抱えている。そこから「べーべー」と生き物の鳴き声が。それを聞いた途端わたしは「だめだめだめ、だめ!」と叫んでいた。「ネコの子はもうだめ!」。すると息子は「おかあ、違うんだ。」とのたまう。「何が違うの。」「箱じゃないんだ、箱に入れられてたんじゃないんだ、袋だ。」「袋?」「そう、ゴミ袋に入ってた。」下校途中のゴミステーションの中のゴミ袋にゴミと一緒に入っていたと言うのだ。それを聞いた途端、「早くこっち来て暖めなさい!」それはネコではなかった。まだヘソの緒がついている犬のこっ子が2匹。「べーべー」と必死に寒さをこらえて鳴いていた。とりあえず暖めるともうそれだけで安心したのか鳴かなくなった。 さて、ミルク。わたしはネコを拾って育てたけれどうまくいかなかった経験もある。育つだろうか。でも何もしない訳にはいかない。それですぐにペット病院へと走ることになった。午後からの予定がすべてオジャンになって、ペット病院へと走り、犬用ミルクとほ乳ビンを手に入れ、おしっことうんちの世話の仕方を教わった。「ミルクは赤ちゃんと同じ、2、3時間おきですよ。」「でも人みたいに夜中もじゃないですよね。」「いいえ、夜中もです、タイマーかけてがんばって下さいね。」「え・・・」。と言う訳で我が家は突然ふたりの赤ん坊を抱え、大わらわの生活となったのである。事件はいつ起きるかわからない。降ってわいた大事件だった。 |
名前は、ロクとナナ。 |