2002.2.28号 07:00配信
1月の18日にゴミ箱から拾われた子犬が我が家にやってきて、手のひらサイズであったのが今ではすっかり大きくなり、一人前の子犬となった。かわいい盛りと目を細めて見守っていた中、昨日、突然ロクがもらわれていった。覚悟していたつもりではあったものの、心に穴が開いたようなとは、正しくこのことだと思う。 今までも子犬を預かることは多く、いつかは別れるものと初めから思っているので情が移らないようにと気持ち的にいつも距離をおくように暗黙のうちにそうしていた。だけれど今回はへその緒がついているような、目も開かない生まれたばかりの子犬だったのだ。気持ちのかけようも尋常ではなかったかもしれない。日増しにいつまでも手元に置きたいという気持ちがふくらんできて困った。 たかが犬コロ。あの出会いがなければもうこの世にはなかったはずの命である。でも、わずかな間ではあったけれど、楽しさと幸せを共有できて良かったよ、ロク!どうか幸せに暮らせるよう、今度は神様にしっかりお祈りをしておこうね、さよなら、ロク。 |