2002.3.10号 06:00配信
1月18日から我が家に居候していた子が今日、自分のうちに帰省した。ちょうど50日間、家族だった。特別なことは何ひとつせず、ごく普通に一緒に生活した。自然に我が家に溶け込んで、日々の暮らしを共にした。 ひょっとしたら実の娘よりも似ているかもしれないと思うこともあった。同じA型の蠍座であった。特に欠点が、人には言いたくない悪い面がわたしにそっくりであった。好きな映画や本の趣味も驚くほどピッタリ同じで気持ち悪いほどであった。だからなのか、ずっとそばにいてもちっとも苦にならなかったし、むしろとても楽しかった。 約束の日がきて帰ることになった。またいつか会えるとは思うが、一緒に暮らす日に幕を閉じることがやはり淋しくて涙が出た。送った帰り道、ひとつ空いた車の座席が淋しかった。いつの間にかすっかり家族の一員であった。今は無事に自分の家に辿り着き、本当のおかあさんに元気な顔を見せて欲しいと願うばかりである。 |