そもそも、ワインはその年に収穫したブドウを使ってつくられますが、ブドウの収穫は1年に1回で、その季節にしかつくることができません。
ブドウのその年の善し悪しでワインの味を左右すると言われています。
ビールやウイスキー、日本酒などは乾燥穀物を使うので1年中造ることができ、品質も安定しています。
また、ワインは他のお酒と違うところは、ビンの中でも熟成されることです。ワインは、ビンの中でも熟成するため、ワインの保存の仕方を雑にすると、ワインの味が変わってしまいます。そういう意味ではデリケートなお酒です。
そのようにして造られるワインにも、造り方によって4つのパターンに分けられます。
☆スティルワイン(still wine)
無発泡性のワインのことで、炭酸ガスをほとんど含まない、泡立たない静かな(still)ワインを言います。
一般にワインと言われているのが、ほとんどこれです。造り方の違いによって、赤・ロゼ・白の3種類に分かれます。
味もブドウの種類や造り方によって、甘口〜辛口、コクのあるもの〜軽いものまで様々な個性を持ちます。
☆スパークリングワイン(発泡性)
発泡性ワインのことで、炭酸ガスが含まれています。「シャンパン」はスパークリングワインの代表選手です。特にフランスのシャンパーニュ地方で生産されるスパークリングワインだけが「シャンパン」を名乗ることができるのです。
☆フォーティファイドワイン(酒精強化)
スティルワインを醸造する途中、または醸造後に白色ブランデーなどを加えてアルコール度、甘みを残したワインのことで、ポートワインやシェリー酒はこの仲間です。輸送中の質の悪化を防ぐために造られたワインだそうです。
☆フレーバードワイン(香りつけ)
スティルワインに果実・果汁・香草・薬草・香辛料・蜂蜜などを加えたワイン。アロマタイズド(混成)ワインともいうそうです。
家庭でも簡単につくることができます。(梅酒のワイン版みたい)
ワインもいろいろありますが、まずは、私たちになじみの深いスティルワインとスパークリングワインについてもう少し次回の稿でお話していきたいと思います。
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