2000.1.7号 08:00配信


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Wine とCheese の部屋

普通の人のwine選びの虎の巻(4)


ワインのつくりかた

 ワインって、どうやって造るのでしょうか?
 簡単に言ってしまえば、よく熟したブドウを収穫します。よく熟したブドウは、酸度が下がり、糖度、色、タンニン=渋みやコクの元が高くなります。糖度が低いとアルコールの度数が低くなります。つまりブドウの糖分がアルコール発酵してワインになるのです。糖度の低いブドウには補糖されることもあるようです。
 そのブドウの茎を取り去ります。そして破砕(実を潰し)、アルコール発酵させます。このとき酵母を加えます。自然に種皮についている天然酵母がベストだそうです。
 このとき、発酵前に圧搾(果皮や種を取り去る作業)した場合は、白ワインに、発酵後に圧搾したものが赤ワインに、また発酵途中で果皮や種を引き上げたものがロゼワインになります。(基本的には)
 発酵後、溶け残った物質沈んでいるのでこれを取り除くオリ引きという作業を行います。その後、ワインをタンクや木樽の中で熟成させます。そして、ビン詰めの作業に入ります。ただし、このビン詰めされたワインもビンの中で熟成を続けますので、保管については気を配ります。通常は、太陽の光が当たらず、乾燥していない湿度のある場所にワインのビンを寝かせて保管します。
 ワインをたてておくとコルクが乾燥し、収縮するので酸化の原因になり、ワインをダメにしてしまいます。ワインは温度にも敏感で、(酵母が生きているので)温度が高いと熟成が早くなり、温度が低すぎると熟成が遅くなります。理想的には、保存温度は11℃とされたいますが、5〜18℃の間で温度が一定であれば、さほど問題はないそうそうです。熟成タイプの高級ワイン多くは、温度変化の少ない地下のワインセラーに寝かされています。

 単に、アルコール発酵さえできれば、家庭でも簡単につくることができます。ヨーロッパの農家では自家醸造のワインが造られています。
 ただ、日本の場合は酒税法によって、アルコール度数1%以上の酒類を醸造する場合は免許が必要です。よく日本でもドブロクが造られていますが、あれも酒税法に引っかかっちゃうわけですね。この辺は要注意です。
 
 実験的につくることは、可能ですが、お縄を頂戴しないようにしましょうね。 



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