美味しいワインは、酸味、アルコール、果実の味、タンニンのバランスによって決まると言われます。バランスがとれていないと、
酸味が少ないと、気の抜けた感じですし、多すぎると舌を刺す感じになります。タンニンが多すぎるとワインが渋くなります。
酸とタンニンが適量に含まれていれば、フルーティさが活き、風味が長続きするそうです。タンニンと色素は、時間とともに熟成の仕事を終えると、オリと呼ばれる沈殿物に変わります。ワインのビンの中央部が盛り上がっているのはオリがビンを立てたときにビンの周辺に沈ませるためにあります。このオリが沈んでからゆっくりとグラスに注ぎます。赤ワインはこのタンニンのはたらくで20年ものとか古いビンテージのワインが多いわけですね。熟成された年代物のワインはタンニンが少なくなり、渋みが丁度良くなると言う寸法です。
赤ワインを長く寝かせる意味はここにあるわけですね。(タンニンは熟成を経ることによって、渋みを和らげ、芳醇さを増すんですね。)
次にワインの重みについて紹介します。
軽いワインは、アルコール分が少なく、一口飲んだときにジュースみたいに飲めるものをさします。ライトボディとも言います。この手のワインは熟成させずにすぐに飲みきるタイプのものです。ブドウの収穫年から2〜3年以内に飲むような感じで「若飲みタイプ」とも言われます。
重いワインは、充分発酵してアルコール度が高く、口に含んだときにズシリと重みを感じるような、厚みがあるような感じがします。
このようなワインはボディがあるとかフルボディとも言います。果実味とアルコール度に高さでコクのあるワインになるわけです。コクは漢字で「濃く」と書くそうです。長期熟成タイプのワインになります。約10年で飲み頃になります。ライトボディとフルボディの中間がミディアムボディといい、約5年位で飲み頃になるワインです。
よくこのボディを女性に例え、ライトボディは、軽く飲めるさっぱりとした小娘タイプ、フルボディは、熟女のような濃厚で豊満な味わいって感じですかねぇ。間違ってもフルボディを古ボディと呼ばないように...。 また、ワインにはナイスボディという言い方はありません。(念のため)
ミディアムボディは、お肌の曲がり角の女性当たりに相当するのかな。(失礼)
まあ、いろいろなタイプがありますが、ただ言えることは、2〜3種類以上のワインを飲むときは、ボディの軽いものから飲むことが大事ですねぇ。重いものから飲むと後から飲む軽いワインがまずく感じたり、物足りなさを感じます。(これホント)
あなたは、どのタイプのワインがお好みですか |