2002.2.11号 07:00配信


大草原からのぷちメッセージ

懐かしき友からの手紙

(by いくちん)


先日、珍しく私宛の手紙がポストに入っていました。差出人は故郷の友人。結婚して名字は変わっていたものの、確かに学生時代と同じ右上がりのマンガ字でした。このところ、ポストに入っている郵便物といえば、活版印刷の近況報告ハガキや案内文書の封書ばかりで、久しく自筆の手紙などは受けていませんでしたので、一通のその手紙が飛び上がるほど嬉しかったのです。

手紙の内容はというと、たわいのない昔話から始まって、一連の蓄肉騒動についての心配が書かれていました。こちらに嫁いでからは、帰省の際に一度会っただけの友人ですが、我が家が酪農業だという事で、身を案じ問い合わせてきたのでしょう。彼女の問いかけに対し、「余計なお世話」などとは全く思わず、心から有難いと思ったのでした。

もともと筆不精の私ですが、最近ではほとんどの用件が電話や電子メールで済んでしまうため、ますます机に向かわなくなってしまっていました。しかし、この自筆の手紙に活字で返事を書くのは失礼と思い、久しぶりに筆を執ったのでした。PCならばキーボードを叩くだけで漢字変換までしてくれるのに、全く面倒だな〜と思いながらも、懐かしい思い出などを書き綴ったその手紙は、便箋5枚にも及んでしまいました。

この事を期に、まだ出していない引越しハガキを手書きで書こう!と思った私ですが、住所録を開きその多さに断念。やっぱり活字の味気ない引越しハガキが出来上がってしまいました。懐かしき友人からの心のこもった自筆の手紙に感激した私は、送る相手に喜んでもらえる味のある手紙を書きたいと思いながらも、今日もまたキーボードに向かってしまうのでありました。



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