2002.2.25号 07:00配信


大草原からのぷちメッセージ

なんつっても“かあさん”

(by いくちん)


最近、人に会うのがちょっと嫌な私。っというのは、離農した事について色々せんさくされ、問いただされるからです。「ずいぶん思い切ったけど、何を考えてるのさ!」とか、「親とうまくいかなかったのか?」とか、「狂牛病でも出したのか?」とか、我が家の転機を手頃な話題として楽しんでいるようでー。

先日、就農していた頃良くしていただいた方にお会いした時、他と同じように離農の事について訊ねられました。「急な事で残念だけど、しっかり考えて決めた事なんだろうね。自分達で決断した事なのだから、後悔しないように頑張るんだよ。」そしてこんな事も話されました。「なんつっても“かあさん”だからな!」「とうさんがやるもやらんも“かあさん”次第だぞ!」っと言うのです。どういう事なのか?この言葉をどのように捕らえたら良いのか?

結婚した頃、近所の口の悪いオバサンが“夫操縦法”などど言う事を話していたのを思い出しました。「家庭の中で、舵を取るのは奥さんなんだよ。旦那を巧く操って。」などと、教訓めいた事を言われました。就農中、仕事の上では常に従業員のように扱われておりましたので、とうちゃんが私の言う事に対して、首を縦に振りうなずいた事など一度もありませんでした。言わば、“亭主関白”ですね。“夫操縦法”なんてほど遠く、そんなものが身につく環境ではありませんでした。

『なんとなく夫婦』っという感覚で9年間。色んな方の意見を聞き、熟年夫婦・ベテラン奥さんのアドバイスに耳を傾け、今までは特別考えた事のなかった『夫婦』であるという意義を少しだけ考える年になりました。結婚10年目に突入する今年、何かを変えなくては。いえいえ、何も変えなくても良いのですよね。しっかりした『夫婦』の形を作りだして行こうと思います。



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