2002.3.11号 06:00配信


大草原からのぷちメッセージ

どさんこうまの魅力

(by いくちん)


以前から、娘の通う小学校で“絵本の読み聞かせ”を週に一度させてもらっているのですが、先日「どさんこうまのふゆ」という本田哲也氏の絵本を読ませてもらいました。そこで初めて知った事実!

実は私、北海道に野生の馬がいたという事を知りませんでした。馬はもともと農家の方が開墾のために飼い付けしていたものだと思っていましたので、「北海道には、昔、どさんこうまという野生の馬がいてー」という書き出しに驚きました。北海道という大自然の中で、冬には食べ物も埋めてしまう雪原の中で、春を待ちながら彷徨い歩く『どさんこうま』の勇ましさと生命力に感動し、その本を閉じました。北海道出身の著者はあとがきに、「子どもの頃、朝起きたら雪の上に湯気が出ていた。それはどさんこうま達の鼻息だった。厳しい自然の中で生き抜いてきたどさんこうまに魅力を感じる。」というような事を書いていました。

このように自然や生活に密着した絵本は、子ども達の興味を惹くように思います。そしてまた、私が学童期にこの本に出会っていたら、もっと違う視点で『大自然北海道』を感じていたかもしれません。違う地方の様子や遠い国の風習など、本によって得られるものは大きいと思います。五感の形成を助ける“絵本”というものの重要性は話題になっていますが、私は、子どもが成長する上で絵本は不可欠であるとさえ思っています。

余談ですが・・・私、北海道に住んでから十数年になりますが、北海道の全てを知るにはまだまだだという事を痛感いたしております。前段までに述べた事も一つですが、その他にも知らなかった事が沢山。『どさんこ』=『道産子』だという事は知っていましたが、“コンサドーレ”が、どさんこの反対言葉だとは知りませんでした。その事実を知った私は、大得意で娘に話しました。すると娘はすでに知っておりー。「え〜おかあさん知らなかったの〜」っとバカにされてしまった。間違いなく娘は『道産子』でした。



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