2002.4.15号 06:00配信
新学期が始まり、新しい先生がやって来ました。長女の担任の先生は白滝村からの赴任、新卒三年目になる若い女性の先生です。娘同様、私まで新鮮で嬉しく感じております。 北海道の公立学校の先生というのは管内移動がほとんどで、「転勤=引越し」という感覚なのですね。しかも引越しの日は、PTAの方が住宅にやってきて荷物運びからお掃除まで、全てのお手伝いをしてくれるのです。私が教員だった時もそうでした。マンモス小学校だったので、全員が来るっというわけではありませんでしたが、朝早くから荷物を積み込み、トラックが出発した後のお掃除までしてくれました。 郷里にいた頃も、沢山の先生の転勤がありましたが、そのほとんどは市内移動でしたので、わざわざ住宅が変わる必要はありませんでした。教員住宅というものもありませんでしたし、もちろん「引越しの手伝い」なんて話しは聞いた事がありません。○○小学校の近くに住んでいるのに、勤務は△△小学校という先生は沢山いました。ですから、北海道の先生方は、立派な家がありながらそこから通わず、わざわざ教員住宅に住んでいるなんて事が不思議でたまりませんでした。 管内移動となると数百メートル離れた市町村に赴任する可能性もあるのですから、やむ終えず「引越し」という状況になるのだという事を知りました。しかも北海道には“へき地校”というものが沢山存在します。隣の小学校まで車で10分という実態もあります。そんな地域性を利用し、学校に近い教員住宅で生活するという事は、PTAの連携を強めるためにも最良の方法なのだという事が解りました。それにしても、教員住宅の玄関先に、採れたて山菜や自家野菜が置いてある光景。地域で先生を受け入れるという体制は北海道らしくて温かいですね。 |