2002.7.1号 06:00配信


大草原からのぷちメッセージ

四角い朝日〜ウルトラマラソン感動記その1

(by いくちん)


昨年までのウルトラマラソン、「応援に行きたい!」と思っていても、酪農家という職業柄、牧草収穫の真っ最中に朝5時のスタートに赴くのは全く無理な事でした。しかし今年のウルトラマラソンでは、そのような心配もなく、子ども達を床に置いたまま3時起きで自宅を出発。ほぼさろ編集長に便乗、WEBで知り合った選手と共にスタート地点に出向きました。

まだ薄暗い道をサロマ湖目指してー。一緒に乗っていた選手の方々の笑い声が不思議でなりませんでした。これから100キロの耐久レースに挑もうとする緊張は全く感じず、サロマ湖を観光でもするような、穏やかな口調とじっくりと構える態勢。プロ、いえいえ熟年の層、まさに年輪が示す自信のようなものを感じ取りました。そして、同じ空間に座らせて頂けた事、WEBを通じて出会えた喜びを覚えずにはいれませんでした。

マラソンコースである月見が丘の岸を走り、「この湖を拝みながら走るんだなぁ〜」などと真っ赤に染まった湖面と、ゆったりと走る漁師さんの船。サロマに住み10年目にして、初めて見る光景に感激している私の目に更なる感動!朝焼けに染まる水平線から昇り始めた四角い太陽が飛び込んできたのです。

数時間後には空のてっぺんに輝く、真ん丸いはずの新しい太陽が今、私の目の前で形を整え今日という日の希望を運んできてくれているのでした。得意の犬かきで湖を少し泳いだら、赤い洋服を着られそうなー、そんな位置に。この、仲間というにはあまりに偉大すぎる方々と、“生”への喜びをご一緒できた事、永遠に忘れない思い出になりました。そして、この後の、ウルトラマラソンという素晴らしい舞台づくりのプロローグになったのです。以後、「どうして、お前が泣くんだよー」と父ちゃんが呆れるほど涙を流したのでした。

何枚もカメラのシャッターを押したのに、我がパソ写真取り込み機能がエスケープ中にて写真を掲載できません。感動記エプローグの頃には復旧できる事を願います。



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