2001.9.9号 07:00配信


ネパールびっくり体験記

絶叫マシーンの観覧車


Ramshah Pathを散歩中、National Conference Hallの向こうに珍しいモノを発見した。鉄のカゴがでっかい風車にぶら下り、ぐるぐるぐると回っている。観覧車だ!え〜何?何?とバタバタ走って行って見ると、列車やブランコまで見えてきた。あ〜ら、びっくり。こんな街中に遊園地があるなんて。知らんかった〜。

勿論、私がそのまま通り過ぎるはずもなく、喜び勇んで入ってみた。中はだだっ広い原っぱで、端っこには輪投げや射撃などゲームコーナーが並んでいる。ジェットコースターはなかったが、バイキングやゴムボート、汽車やメリーゴーランドなど「それらしい」乗り物が幾つかあり、親子連れが楽しんでいた。ただ、乗り物はどっかのお下がりじゃないかってぐらい古くて、ギシギシと怪しい音を立てていた。う〜ん、こりゃ違う意味で怖そうだ。

特に怖そうだったのが、さっき見つけた観覧車。日本のは、ゆっくりのんびり回るのほほんとした乗り物だが、ここのは全然違う。かなり揺れながら、ベルトが軋むぐらいの早いスピードで回っていた。いつ壊れてカゴが吹っ飛んでもおかしくなさそうだ。しかも乗るところが、そよ風スースーの単なる揺りかごブランコってのが、また怖さをそそる。乗るべきか乗らざるべきか、それが問題だと悩みながらじっと見ていると、スタッフのお兄さんが「乗ってけ。乗ってけ。」みたいな手招きをした。他の乗り物が閑散としている中、この観覧車は結構人気らしい。途切れる間もなく、お客が乗り込んで行く。面白いのかな。「日本人女性、滞在先の遊園地でボロ観覧車に乗り、落下!!」という新聞見出しがちらりと頭を過ったが、乗らないで帰るのも後悔しそうなので、覚悟を決めて乗り込んだ。

それから、5分。死にはしなかったが、死にそうな気分にはなった。ぐるぐるギシギシぐるぐるミシミシ。もう、気持ち悪いこと、気持ち悪いこと。私はスピードモノには強いが、落下モノには弱い。観覧車が頂上から降りる度に、「きゃー!きゃー!」叫んでいた。何度も何度も回されて、終わった時にはぐったり。もう沢山!と思ったが、めったに乗れるものじゃないので、良しにしておいた。

後で分かった事だが、海外には、小さめでスリリングな観覧車があちこちにあるらしい。じゃあ、猛スピードで走るメリーゴーランドも探せばあるのだろうか。機会があったらお目にかかりたい。私のことだから、うっかり興味本位で乗って、後悔するんだろうけどね。






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