2000.7.1号 06:00配信





今日は、白熊です。このくらいのペースで原稿を作成していきたいと思っています。パソコンの達人の方たちからお叱りを頂戴しそうな、間隔の空き方ですが、どうか、初心者が、と言うことでお許しを。

さて、前回からのお約束のその2、です。
「アレルギー性鼻炎・結膜炎・花粉症・アトピー性皮膚炎 その2」です。今回は治療法の具体的なお話です。


・星状神経節ブロック:

これはくびにある星状神経節の近辺に局所麻酔薬を散布することにより、アレルギー性鼻炎・花粉症のクシャミ・鼻水・鼻詰まりを軽減・改善・再発予防いたします。さらに結膜炎の目のカユミ・涙目も軽減・改善・再発予防します。アトピー性皮膚炎の軽減・改善・再発予防にも用います。

この星状神経節ブロックは、ペインクリニックではその他のいろんな病気の治療に、大変よく使う治療法です。例えば頭痛、顔面・頸部・上肢痛やシビレめまい耳鳴り、難聴、自律神経失調症、不眠症、脳梗塞後遺症、顔面神経マヒ、ムチウチ症、アレルギー以外の鼻炎・鼻閉等々これからもよく出てきますので、覚えていて下さい。


・低出力レーザー:

アトピー性皮膚炎の軽減・改善・再発予防に用います。照射部位は皮膚炎周囲や東洋医学的なツボ照射、場合により星状神経節への照射を行います。ほとんど無痛です。

各種痛みの治療にもツボ照射としてよく用います。


・漢方薬療法:

アレルギー性鼻炎・結膜炎・花粉症には小青竜湯、葛根湯、葛根湯加川弓辛夷、四逆散、苓甘姜味辛夏仁湯荊芥連翹湯、辛夷清肺湯、などが多く用いられ、アトピーには十味敗毒湯、黄連解毒湯、消風散、治頭瘡一方、当帰飲子、温経湯、茵陳五苓散、温清飲、柴胡清肝湯、桂枝加黄耆湯、防已黄耆湯、越婢加朮湯、補中益気湯、白虎加人参湯、黄耆建中湯、升麻葛根湯、茵陳蒿湯、などが多く用いられており、患者さん一人一人の病状、病態に合わせて処方します。またここでは紹介しなかった薬を処方することも少なくありません。
詳しくはお問い合せ下さい。

漢方薬は患者さんの症状・状態・体質により処方が異なります。すなわち東洋医学的に言うと、聞いたことがあるかもしれませんが「実証」「虚証」などの、虚実や寒熱・表裏と言ったその患者さんの状態と、身体と病気の力強さ具合、すなわち太陽期や小陰期という病期で、その患者さんの「証」が決まります。すなわち目で身体を見て(視診)声を聞いて(聞診)、舌を見たり(舌診)、皮膚の張り、つやを見たり、触れたり(触診)、脈を触れたり(脈診)おなかを触れたり(腹診)状態を聞いたり(問診)してその患者さんの証を決定し処方を決定します。ですから、本人を見ずに電話で声を聞くだけだったり、他の人の説明だけでは漢方薬はきちんと処方できないと言うのは、このためですし、また本人を見ても同じような状態の人が違う漢方薬を処方されたり、違うような症状の人が同じ処方のことがあるのもこのためです。

すこし道がそれましたが、詳しくは後日、別のコラムにてお話致します。

おわかりいただけましたでしょうか?ちょいと難しいところがあるかも知れません。これでも出来る限り、短く、わかりやすくしたつもりです。が、ややもすると、お医者さん的表現であるかも知れません。掲示板も設置していますので、ご質問等ご利用下さればと、思っています。

ただ、このようなテクニックには、まだまだ、知識も技術も足りないようですので、お返事には少々時間のかかることをお許し下さいね。

では また、白熊でした。


インデックス掲示板




Home
(C) 1999 Webnews
ご意見・ご感想・お問い合わせはwebmaster@webnews.gr.jpまで