2000.12.2号 07:00配信
温泉に関しての2回目 |
一般的な入浴法です。 ・一般的入浴法 それでは遊興部分を除いた上で、一般論として身体にいいとされる入浴回数は一日2回(間隔は十分にあけること)で入浴時間は、一回30〜40分以内(脱衣場等での休憩を除く)を心がけましょう。長湯は避けましょう。 入浴時間の一例としては<健康体の場合> まず足から順にかけ湯〓腰または胸まで5〜7分入浴 〓肩まで1〜2分入浴〓10分浴室内(洗顔・洗身等) 〓腰または胸まで3〜5分入浴〓肩まで1〜2分入浴 〓3〜7分浴室内〓腰または胸まで3〜5分入浴 〓肩まで1〜2分入浴〓脱衣場等での休息・水分補給 ※上がり湯(シャワー)は温泉水ならよいが水道水(湯)なら、せっかく皮膚のまわりにまとわりついた温泉を流してしまうので要りません。 ★温泉地の浴室は高温多湿(湯気モウモウ)で暖かく湿気が呼吸器にも良いので全身または半身浴の間にただいるだけでも湯冷めしにくく、時には膝下だけの足浴しててもよく、入浴後も温泉成分のイオン効果で湯冷めしにくい。 但し、入浴にて体力と水分を消耗するので入浴後は脱衣場(十分に暖かく程よい湿気がある)等での十分な休息(約30分)と水分補給(4〜500〓:理想的はイオン水またはイオン水を2倍にうすめたものが良く、どんなにおいしく感じてもビール等アルコールは禁忌)が必要であるが、どんなに理想的な入浴法でも大量飲酒後の入浴は禁忌である。 当然、入浴中の飲酒は言うまでもないことである〓。空腹時と満腹時も入浴はさける。入浴直後の食事も避ける。入浴後休憩は十分にとる。たいていの温泉宿泊場には、暖かい脱衣場で健康体でも最低15分以上出来れば30分程度の休息をとれる場所があり、水分も補給出来るようになっている。これは入浴による血圧の激しい変動を避けるため(特に高温浴では血圧の変動が激しいし、浴室脱衣場が冷えていることも変動が激しく心臓への負担が増加する)、さらに脱水による血液粘度の上昇での悪影響を防ぐためです。 {宿について、お茶とお茶菓子で一服し、旅の疲れを癒しそれから入浴するのは古人からの知恵である。また一般入浴の銭湯で牛乳やジュース等で水分を補給出来るようにしているのも大変大切なことなのです。} 〓マスコミ等ではあまり取り上げられていませんが、1〜2泊程度の滞在での温泉入浴中の事故死はけっして少なくありません。特に4〜50代男性の占める割合が高く、これはいつもよりも過量の飲酒や酩酊後の入浴さらに入浴中(特に露天風呂)の飲酒と深く関係していると言われています。特に冬場に増加してます。 ※高齢者や高血圧・心臓病の疑いの有る方は肩までの全身浴は入るとしても最後の時だけにして出来るだけ浅い浴槽で入浴して、全体の時間を短めにし、急激な動き(急に立ち上がる等)は避けるようにして、入浴後の休息と水分補給を忘れずにしてください。 {以外と思われるかも知れませんが入浴による事故は以外と多いのです。血圧の変動・飲酒等の体調変化・脱水・寒暖差等の原因が多く、日本に比べ心臓病の多い欧米では浅い浴槽・短い入浴時間により、入浴中や入浴後の事故が少ないと言う報告があります。} ※普段の家庭での入浴でも分浴・半身浴主体がよく、入浴後の休息と水分補給を心がけて下さい。また浴室・脱衣場を暖めておく事も大切です。特に高齢の方は高温を避け、長湯を避け、無理をしない事が事故防止になります。 |
次回は温泉医学の歴史に少しふれてみましょう。 |
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