電子メールのセキュリティはハガキ以下、と言われます。まともなオンラインショッピングのページでは、決裁で使うクレジットカードの番号はメールではなくファクスでやりとりしますね。メールはだれに見られるか分からないし、届かないといった事故もあるからです。
そもそも、メールは「バケツリレー方式」で運ばれます。Aサーバーから発信されたメールは、目的地のZサーバーにたどり着くまで、極端に言うとBからYまでのサーバーを通過します。だから、当然、BからYのサーバー管理者は、読もうと思えばそのメールを読めてしまうのです。これを不正傍受といいます。
そこで、安心メール生活を送るため、ウェブメールや転送メールといったお気軽サービスの使い方、メールヘッダの見方、そして、アメリカが輸出規制をかけるほどの世界最強暗号ソフト「PGP(Pretty Good Privacy=かなり良い感じの秘密=ってな意味かな^^;)」の使い方なんかを考えたいと思います。NSA(米国家安全保障局)にマークされるカモ(嘘)
■ウェブメール、転送メールでビシビシ登録
ウェブページを見て回っていると、面白そうなサービスやメーリングリストなんかあります。大概、メールアドレスを登録することになるのですが、ちょっと不安に思いません? どこの誰か分からない相手にメールアドレスを知らせることは、電話番号や住所をばらまいているようなものです。
それに、せっかくproxyで匿名サーフィンしても、素のメールアドレスを知らせれば、あまり意味のない行為になってしまいます。そこで、転送メールやウェブメールを使いましょう。
▽転送メール
文字通り、メールを転送してくれるサービスです。よくある秘書代行サービスみたいなモノですね。相手とあなたの間に立ってくれます。
このサービスを使えば、あなたに送られたメールは「メール送信者」−「転送サービス」−「本当のアドレス」の順に流れます。
有名どころはiname(無料)です。ここを例に説明します。
たどり着いたら「Sign Up Here」をクリックしてください。
英語なので説明が面倒ですが…。
Click here to sign up for our new improved Mail.com service. It
has all the features of iName and more. の部分をクリック。
そこで、希望するユーザー名を入力し、ドメイン名をプルダウンメニューから選択します。すでに使われているとerrorが出ますので、ほかのものにしてもう一回やり直して下さい。
「ENTER YOUR NAME」では偽名でもなんでもOK。まぁ、本名はやめた方が良いと思います。私は金日成でも通りました。
次ぎに、来たメールをSTORE(保存=有料=)するか、FOWARD(転送=無料=)するか選択します。当然、FOWARDですね。
次ぎに個人情報なのですが、転送先のメールアドレス、パスワード以外は適当でOK。というか、こういうところの個人情報は売買されて当然と考えるべきですから、バカ正直になれば個人情報をまき散らしているようなものです。
最後に「同意する」をクリックして終了。アニメーションが出ますんで、それが止まればOKです。
「Click Here Login!!」を押せば、メンバー用のログインページに入れます。ここでは、各種設定の変更ができます。
どーしても英語が分からない人は…近くの人に聞いて下さい^^;
字にすると長いのですが、やってみるとすごく簡単です。
ネットで初対面の相手とかページには、転送アドレスを教えましょう。悪戯されたら転送サービスをやめるか、転送先を適当なアドレスにして、差出人に戻されるかネットを彷徨わせればいいだけです。
▽ウェブメール
転送メールを使うことで身元を隠した受信は出来るけど、送信は出来ませんね。そこで、ウェブメールの出番です。
文字通りweb上でメールをやりとりするサービスです。
有名どころは日本のgoo Free Mailですね。重いのが難点ですが、それ以外は一番取っつきやすいと思います。
日本語なので説明しなくでもOKでしょう^^;
ここも、個人情報その他は適当で全然大丈夫です。
web上でメールの送信が出来るので、あなたの身元が分かることはほとんどありません。
▽注意しよう
もう気付かれたと思いますが、転送、ウェブメールは無制限に取得できます。ですから、それらを組み合わせてメールの到達経路を複雑化させることもできます。それだけ覗き見されるというリスクも上がりますが、まぁ、それほど気にしなくてもいいでしょう。
転送メールを使えば、悪戯も…可能ですね(爆) ここから先は個人の責任でどうぞ。
転送、ウェブメールとも無料のサービスです。したがって、事故があっても保障されません(利用規約を読んでね)。例えば、gooのフリーメールでは、ユーザーの受信メールが何百通も消えるという事故がありました。また、マイクロソフトが提供しているHot Mailでは重大なセキュリティーホールが見つかり、ハッカーでなくても簡単に他人のメールがのぞけることが分かりました(対策済み)。
こういう事故があることを頭に置いておいて、本当のメールアドレスと使い分けることが大切かもしれません。
転送、ウェブメールとも世界中に無料サービスがいっぱいありますから、ちょっと検索すればすぐに見つかります。私は転送、ウェブメールを合わせて10個ほどのアドレスを持っています。それぞれを経由させたり、目的別に使い分ける…つもりだったのですが、どれがどれだか分からなくなっています^^; こういう間抜けな状態には陥らないようにしましょう。
991125
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